さんぽみちプロジェクト

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一味違う、柑橘の味わい 三重県 南牟婁郡 紀宝町 2

2016-01-25 20:50:29 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、ウミガメの魅力に触れられる「道の駅紀宝町ウミガメ公園」を紹介した。

この地域は熊野灘からの潮風と太陽の恵みを存分に受けられることから、柑橘系の果物の生産が盛ん。
温暖でかつ降水量が多いことから、蜜柑においては、早期に酸度が減少し、他の産地よりも早く食べごろを迎え、いち早く出荷できるという特徴がある。

紀宝町など東紀州の地域では、収穫される蜜柑を「南紀みかん」と名づけ「三重ブランド」としてその魅力を全国に発信している。
実際に食べてみると、甘みと酸味のバランスが良く、濃厚な味わい。
シーズンになると、道の駅をはじめ国道42号沿いに設けられた直売所や無人販売所などで広く販売されている。

また、紀宝町と隣の御浜(みはま)町を含む南牟婁郡を中心に「マイヤーレモン」と呼ばれる果実が作られている。


【写真】完熟したマイヤーレモン

マイヤーレモンは、中国が原産で、レモンとオレンジを掛け合わせてできたもの。
この地域では、国内生産量の約9割が作られ、一大産地となっている。

見た目は一般的なレモンと変わらないが、酸味が少なく味がまろやかであるのが特徴。
皮が軟らかく苦みも少ないことから、スライスすればそのまま食べることもでき、レモン特有の酸っぱさがなく柑橘の良い香りが口の中に広がる。
子どもからお年寄りまで親しまれる味で、筆者はレモンティーとして賞味することをおすすめしたい。

収穫時期は10月から1月頃。10月~11月はグリーンレモンとして、12月~1月は完熟レモンとして店頭に並ぶ。
加工品の製造も積極的に行われ、ジャムやジュレとして販売されている。

新宮市内から僅か10分程度で訪れることができる紀宝町。
この地域ならではの味に触れてみては。

(次田尚弘/紀宝町)

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