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乳癌は増殖するために脂質を取り込む

2016-04-19 06:06:42 | 
Breast cancer tumor growth is dependent on lipid availability, researchers discover

April 5, 2016

https://www.sciencedaily.com/releases/2016/04/160405093922.htm


(LIPGタンパク質の三次元構造

Credit: F Slebe, IRB Barcelona)

バルセロナ生物医学研究所/Institute for Research in Biomedicine (IRB) Barcelonaはスペインの病院やロビラ・イ・ビルジリ大学/Universitat Rovira i Virgili (URV) と協力した研究で、乳癌の脂質への依存性を明らかにした
Nature Communicationsで発表された今回の発見は癌と戦うための新たな治療戦略への道を開くものになりうるだろう


研究者たちは乳癌が増殖を続けるために細胞外の環境から脂質を取り込む必要があることを報告する
このプロセスに関与する主なタンパク質は細胞膜上に存在するLIPGで、LIPGがないと腫瘍細胞の増殖は抑制される
様々な乳癌腫瘍の患者から提供された500以上の臨床サンプルの分析から、腫瘍の85パーセントでLIPGの発現が高いことが明らかにされた

スペインで乳癌は女性で最も多い腫瘍であり、男性女性合わせると4番目に多いタイプの腫瘍である (SEOM, 2012のデータ)
WHOの計算figuresによると世界で毎年138万人が新たに乳癌と診断され、45万8000人が乳癌のために死亡する (IARC Globocan, 2008).


アキレスのかかと
Achilles Heel

癌細胞は増殖するために細胞外のグルコースを必要とし、大量の脂質を作り出せるように細胞内部の機構を再プログラムすることが既に知られていた
それとの関連で、今回の研究で腫瘍細胞が増殖するためには細胞外の脂質も運び入れなければならないmust importことが初めて明らかにされる

「この代謝に関する新たな知識は乳癌のアキレスのかかとになりうる」
ICREA(スペイン)の研究者であり、IRBバルセロナのグループリーダーでもあるRoger Gomisは言う

彼らは動物モデルと培養癌細胞を使い、LIPGの活性を阻害することが腫瘍の増殖を抑えることを実証した

「この新たな治療標的について有望なのは、LIPGの機能が生命の維持にとって必須ではないように思われることである
そのため、LIPGの阻害による副作用は他の治療よりも少ない可能性がある」
筆頭著者first authorのFelipe Slebeが説明する

研究の共リーダーであり、IRBバルセロナのディレクターでバルセロナ大学の教授でもあるJoan J. Guinovartは次のようにコメントする
「LIPGは膜タンパク質であるため、活性を阻害するための薬理学的な薬剤デザインが容易かもしれないpotentially easier」


LIPGは標的として多くの長所virtuesがある
「もし、その活性を阻害する薬剤が見つかれば、現在利用可能なものよりも毒性が低く、より効果的な化学療法の開発に使われうるだろう」

彼らは現在LIPG阻害剤の開発パートナーを国際的に探しているところである


http://dx.doi.org/10.1038/NCOMMS11199
FoxA and LIPG endothelial lipase control the uptake of extracellular lipids for breast cancer growth.
FoxAならびに内皮リパーゼLIPGは乳癌が増殖するための細胞外脂質の取り込みを制御する

Abstract
乳癌の細胞が急速な増殖を代謝的に維持できるようにするためのメカニズムはほとんど理解されていない

今回我々は、乳癌が細胞外の源を由来とする細胞内の脂質を作り出すために必要な前駆体を供給するためのメカニズムに依存し、この機能を満たすのが内皮リパーゼ/endothelial lipase(LIPG)であることを報告する

LIPGの発現により脂質の前駆体を運び入れることが可能になり、それが乳癌の増殖の一因となる

乳癌細胞が高い増殖速度を支えるために経験する脂質代謝的な適応にとっての必須要素としてLIPGは突出しているstand outが、正常な組織ではそうではない

LIPGはすべての乳癌サブタイプにおいて、FoxA1またはFoxA2の制御下で、広くubiquitouslyそして高くhighly発現する

形質転換transformedした細胞においてLIPGまたはFoxAのどちらかを下方調節すると、増殖は抑制され、細胞内の脂質合成が損なわれる結果になる



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