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癌細胞がマトリックスから離れて生き残る方法(補足)

2016-04-09 06:06:23 | 
Antioxidant and oncogene rescue of metabolic defects caused by loss of matrix attachment.
抗酸化物質と癌遺伝子はマトリックス付着の喪失によって引き起こされる代謝的な障害を救済する

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19693011
Nature. 2009
Joan Brugge et al.

Abstract
正常な上皮細胞は生存するためにマトリックスへの付着attachmentを必要とするが、腫瘍細胞は細胞外マトリックス(ECM)というニッチの外側で生き残ることが可能である
その能力は『足場への非依存性anchorage independence』の獲得に依存する

アポトーシスは、適切なECM付着を欠く細胞を消去するための最も迅速なメカニズムである
しかし最近の報告では、マトリックスを欠乏させた細胞においてアポトーシスが阻害されると、非アポトーシス的な細胞死プロセスが生存を妨げることが示唆されている


今回我々はECMから分離した乳腺上皮細胞mammary epithelial cellがグルコース輸送の喪失によりATP欠乏を引き起こすことを実証する

※グルタチオンの合成にはATPが必要、還元にはNADPHが必要

ERBB2(HER2)の過剰発現は、EGFRの安定化ならびにPI3K活性化を通じてグルコース取り込みを回復することによりATP欠乏から救う
そしてこの救出は、グルコースによって刺激される『抗酸化物質を生成するペントースリン酸経路(PPP)』を通じた流れに依存する


特に注目に値するのはnotably、このATP欠乏はグルコース取り込みによる救出がなくても、抗酸化物質の投与によって救出されうるということである

この救出は脂肪酸酸化の刺激に依存することが判明した
脂肪酸の酸化は、分離detachmentによって誘発される活性酸素種(ROS)によって阻害される


これらの発見の意義significanceは、乳腺腺房mammary aciniの管腔スペースにおけるマトリックス欠乏細胞でROSが増加するというエビデンス、そして抗酸化物質がマトリックス欠乏細胞の生存を助長し、足場に依存しないコロニー形成を促進するという発見によって支持された

これらの結果は、代謝活性の調節におけるマトリックス付着の重要性、そしてマトリックス環境の変化において細胞が生存するための思いがけないメカニズム(ATP生成からの抗酸化物質の回復によるメカニズム)を示す