機械翻訳2

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2014年8月5日

2014-08-08 23:27:48 | 

アルツハイマー病のマウスモデルで脳障害を逆転する薬



エール医学部の研究者は、動物モデルでアルツハイマー病の脳障害を逆転させる新しい化合物を発見した。

化合物(TC-2153)はSTEP(STriatal-Enriched tyrosine Phosphatase)というタンパク質のネガティブな効果を阻害する。

STEPは学習と記憶の調整にとって重要であり、これらの認知機能はアルツハイマー病で損なわれている。

「STEPレベルの減少は、マウスでアルツハイマー病の影響を逆転させた」、筆頭著者でエール医学部の小児研究センター、神経生物学、精神医学部の教授であるポール・ロンブローゾ博士は言う。


STEPタンパク質のレベルが高くなると、脳のシナプス強化を妨げる。

シナプス強化(synaptic strengthening)は短期記憶を長期記憶に変えるために必要なプロセスである。

STEPが脳で上昇するとシナプス部位から受容体は枯渇し、適切な認知機能のために必要な他のタンパク質を不活性化する。

学術誌参照:
1.チロシンホスファターゼSTEPの阻害剤は、アルツハイマー病のマウスモデルにおいて認知障害を逆転させる。

PLoS生物学、2014;

http://www.sciencedaily.com/releases/2014/08/140805150832.htm



<コメント>
STEP(STriatal-Enriched tyrosine Phosphatase; 線条体に豊富なチロシンホスファターゼ)というタンパク質を阻害するTC-2153が、アルツハイマーのマウスモデルで効果があるという記事です。

Abstractによれば、STEPの基質はMAPKのERK1/2、p38、チロシンキナーゼのFynとPyk2、グルタミン酸受容体のNMDARサブユニットGluN2B(以前はNR2B)とAMPARサブユニットGluA2(以前はGluR2)です。
リン酸化タウやベータアミロイドには変化がなかったそうです。