日本のゆくえ

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給料はなぜ上がらないのか?

2008-05-31 16:40:02 | Weblog
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/d/20080531「株式日記と経済展望」より


>給料はなぜ上がらないのか? 日本の賃金減少、労働分配率低下は、
低賃金の非正規労働者の構成比が増えたことと同義なのだ。


というテーマになっていますが、上のグラフをみて判るとおり、中小企業よりも大企業の方が、労働分配率が低くなっているのは、なぜかという話になります。

グラフの数値が高いほど、売り上げの中の人件費の割合が高いということなのですが、中小企業は、ベアどころか定期昇給ゼロであっても、従業員の給与を払うのに、会社は一杯一杯なわけでしょう。

このグラフで間違い安いのは、一次産品の高騰が、グラフを下がり傾向へ導いているのと勘違いしやすくなっているのですが、一番の原因は派遣労働の積極的活用でしょう。

株式日記に書かれている通り、一次産品の高騰は下請け企業へのしわ寄せでふせいでいますから、大企業社員を守るために、どれだけの人間が犠牲になっているかということが想像されます。それについては、ミルトン・フリードマンの労働組合不要論が的を得ています。

現状では、正社員という最低限のセイフティーネットを守っているのは、大企業ではなく中小企業なので、これだけの不況においても労働分配率の下がり傾向を最小限に留めているわけです。

さて、僕の場合はたった2000円の昇給と、昨年より数値の下がった2.67ヶ月分の賞与に落胆している最中なのですが、人間贅沢を覚えると、昔の中小企業時代のことなど、すっかり忘れてしまいがちです。

まずは、微額でも、8年ぶりの昇給に感謝しなければいけませんね。

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