日本のゆくえ

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NHKスペシャル「超人手不足時代がやってくる」をみた感想

2014-07-20 04:25:12 | Weblog
昨夜、NHKスペシャル「超人手不足時代がやってくる」を見ました。

人手不足は介護職の私はほんとうに肌身に感じます。アベノミクスの効果ではなくて、人口が減っている問題が、今になって本格化したということです。

型枠大工が引っ張りだこなのは、このような供給力をまったく考えずに、東北復興とオリンピックの公共投資がだぶってしまったことが一番の問題です。オリンピックなんて復興を遅らせるだけだから、やってはいけなかったのです。

有効求人倍率の比較

建設(型枠大工など) 6.52倍
建設(左官など) 2.64倍
飲食 2.49倍
介護 1.95倍
事務 0.22倍

あとは番組でこういうことが言われていました。

藻谷「事務職の有効求人倍率は、0・22倍です。みんな、いい大学に行ってパソコン打って事務しましょうという人材育成ばっかりしてきましたよね。やっぱり現場で介護をしたり、左官をしたりそういうマイスターとか職人やろうとうことを日本人はずっと軽んじすぎたと思うんです。だから、みんな学生がなりたいと思っているものと、必要なものがずれちゃってる。これが更に事態を悪化させている」

そのとおりだと思います。

アメリカのホワイトカラー不況のように、求人が職種によって差がありすぎるのと、人手不足であっても非正規雇用では待遇が悪いので、実際の景況感との違いがありすぎるのです。

結局、肉体労働を軽んじてきたツケがここになって、出てきました。

そうなると当然、各国で問題になっている、外国人労働者の問題が出てきます。

頭が良いのならマーケティングができるはずですが、いまさら大工や左官をやるのは嫌だ、介護職なんて嫌だと言っていたら就職口なんてありません。

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