日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

子供を、精霊として神に返す

2009-04-14 17:02:22 | Weblog
皆さん、12日放送のNHKスペシャル見ましたか!

奥アマゾンのヤマノミ族を取材したものですが、何げに見ているうちに、目ん玉が飛び出るくらいビックリしてしまいました。

猟やら、出産やら、番組はたんたんと、彼らの原始的な生活を放送していたのですが、途中からどうやら様相が違ってきました。

ヤマノミ族では、出産直後の赤ん坊は人間ではなく「精霊」とみなし、その子を今後生かして育てるか、そのまま精霊として天に返すかを、産んだ女性が決めるのだそうです。

つまり、元気に生まれた赤ん坊を殺して、大きな木の葉で播いて焼くのですが、文化の違いを殺人と言わせない説得力があるとはいえ、こんなの放送していいんでしょうか(^^;

まあ、文化の違いは理解しなければならないのでしょうが、多少は文明の進んだ我々の側から「やめろ」と干渉しろと言いたいというか、現代人の理解の範囲を、遥かに超えているような気がします(笑)

とは言っても、現在でも毎年30万件の人工妊娠中絶が行われている我が国ですが、昭和30年代は100万件以上行われていました。

更にもっと昔は、口減らしのために子供は田んぼに沈めて殺すとか、生まれてから7歳までは神の子というか人間扱いしていなかったようで、人口は間引くことによって、均衡がもたらされていたようです。

土産物のこけしが、「子消し」から名前がついたくらいに、あれは消した子供の供養人形だったわけですね。

いや~、共同体が子供の数を決めて、間引かれた子供は神の世界に消えていくという、古来の日本の情景をアマゾンの奥地で発見してしまう、もの凄い番組を見られただけで、NHKの受信料を払っている価値があるのかも知れませんが。

再放送は、本日深夜の放送ですので、興味のある方はどうぞご覧あれ。

ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる
2009年4月15日(水) 午前0時45分~1時44分 (14日深夜)総合

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