日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

母子加算を削られた、母子家庭について

2008-10-01 09:14:04 | Weblog
昨日、みのもんたの番組で、月額2万5千円の母子加算を削られた母子家庭の取材を放送していましたが、その生活はまあ酷いってもんじゃないです。

取材を受けた母親は、スーパーの見切り品の野菜を買ったり、子供に食べさせられない日があったり、フリーマーケットで数十円の子供服を買ったり、仕舞いには「もう、どこを削ればいいのか分からない」と言っていました。

小泉政権時代には、2005年の15歳以上の母子加算の廃止をきっかけに、昨年にはとうとう15歳以下を含めた全面廃止の法改定があったのですが、小泉時代には、このような再分配を減らしていく法案や、外資が買収しやすいようにする会社法など、悪い法案ばかりが、年間500~600本というハイペースで決議されていったわけです。

自公連立の安定化は、もっぱら金持ちのための政治を行ってきたわけですが、このような暴走を止めた昨年の参院選の与野党逆転は、まったくもって快挙であったわけです。今年になってからの自民党議員の発言は、やや庶民よりになってきましたが、これは、ねじれ国会の良い面が出てきたと考えた方がいいと思われます。

また母子家庭について、古い日本人は「辛抱が足りない」とか、「手当を出して甘やかすから離婚が増える」とか言うのでしょうが、最近の女性は安定した家計が無くなろうが、一家心中になる未来が待ち受けていようが、現在の自尊心の方を尊重して離婚してしまうような気がします。昔のように、「子はかすがい」にすらなっていません。

結婚した弟や、妹をみていても、女性の方が精神的優位性が高く、男性がそれに対して寛容な場合に(昔は逆だったのでしょうが)、家庭が安定するのが最近の風潮のような気がします。

今年になって、子殺しの事件が相次いでいますが、国から何の援助もなく、夫婦で働かないと食っていけない時代に、子供を作って離婚してしまうと、生活不能になってしまうのは当たり前でしょう。

現在の母子家庭は、年収100万円代のパート収入と、安いアパートに住んで、飯もろくに食えない貧しさなど、東南アジア以下でしょう。

男の方は世間体やら、女に立てられることによって、赤の他人である人間を食わしていこうというモチベーションもできたのでしょうが、今は何が楽しくて結婚するのかよく分からないので、離婚して子供まで引き取ってくれるというのであれば、それに喜んで応じてしまうでしょう。

女性も男性も、相手が何を考えているか分からないと言いますが、自分らの親や、自分の顔を鏡を見れば分かるとおり、大して美人でも美男子でもない異性を、愛情のみで支えていかなければならないのが夫婦なのですから、常時自らを謙虚に省みなくてはなりません。(←綾小路きみまろか?)

モテないはずの日本人男性は、アジアや東ヨーロッパに行くとモテるようになるそうですが、ロシアの女性などにも人気がある理由は「アルコール中毒者も少ないし、暴力をふるわない、仕事も真面目に働くし、優しい人が多い」という理由からだそうです(笑)

今の日本人は、人格的には極端に悪くないはずなのですが、相手に対して要求が高くなると、ちょっとした性格性の差異すら、乗り越える力がないのでしょう。このような精神性の変化は、戦前の修身の復活でもしない限り、国が介入できる世界ではないです。

職場には中国人女性と結婚した人も、ちらほらいますが、僕のように、日本人女性が良いと思う保守的な人間は悲しくなるだけで、猫でも飼って暮らした方が、幸せに生きられるようです(笑)

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