雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

カミソリ

2012-01-06 | 日記
 神戸高速鉄道(設立1958年)の高速神戸駅のすぐ近くに、料金の安い散髪店がある。 開店当時は確か500円だったと思う。 それが値上げして、850円になったが、それでも他の散髪店とは比較にならないほど安い。 一昨年、久しぶりに行ってみたが、昔とちっとも変った様子はなかった。 表の自動販売機でチケットを買って入り、チケットは散髪を担当した理容師さんに渡すようになっている。 どうやら歩合制のようで、理容師さんは5~6人居たように思う。 一人でカットから洗髪、整髪まで通しでやってくれる。 所要時間はなんと15分足らず。 年中サラリーピンチだった私にとって、贅沢を言わなければ有難い存在であった。 

 そうだ、変わっていたことが一つあった。 カミソリがバイブレーター付きの安全カミソリになっていた。 皮のベルトでシュッシュッと砥いで使うあの業務用カミソリではなかったのだ。 

 私もバイブレーター付きのカミソリを使っているが、昔の物に比べて良くなったものだ。 私の場合、昔の安全カミソリで髭を剃った後タオルを顔に当てると、タオルに血が点々と付いていたものだ。 これが、最近のカミソリでは、全く血が出ない。 こんなのが現役のサラリーマン時代にあったら、「随分助かったのになァ」と、ティッシュで顎の下を抑えながら会社に出かけた思い出が蘇る。

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