雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

お姉系の幽霊

2012-10-10 | 日記
 怪談に出てくる霊は、圧倒的に女の霊が多い。 しかし、小泉八雲の「耳なし芳一」では、屈強な武者の霊が登場する。 男の霊は、目立たない存在なのだ。 では、最近テレビを賑わしている「お姉系」は男女どちらの霊が宿っているのだろうか。それは、「女」の霊であると思われる。 「魂魄(こんぱく)」という霊の概念から考えて出した私の答えであるが、魂(霊)とは、精神を統制するもの。 魄は、肉体を統制するもので、それぞれ独立して存在するもの。 従って、「お姉」は、女の魂(心)が、男の魄(身体)に宿った結果に生まれた神聖なる神(仏)の御子である。「お前、お姉のけがあるのか?」「俺はそんな趣味ないよ」 なんて、決して「け」だの「趣味」だのと思ってはいけない。 故あって、神または仏のなされた事なのである。 ゆめゆめ疑うことなかれ。 

 では、男の魄(身体)が、男の魂(心)と、女の魂(心)を同時に宿したらどうか。 それは、バイセクシュアル男と呼ばれ、神(仏)の域に達した存在である。 この男が死ぬと、男女二つの幽体が手を取り合って屍から離れ、あの世に向かうという、まことに神々しくも微笑ましい有様になる。 もし、凡人がこれを目指そうとしても、残念ながらそれは無理というもの。 なにしろ、我々には一つの霊しか宿していないのだから。 


  (すみません、私、嘘をつていました) m(__)m
 

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