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学生時代アルバイトでお金を貯めて新品でモータードライブとセットで購入した私にとって思い入れの強いカメラです。
PENTAX好きであるならば、これは所有しなければならない、と思っていました。購入したのは確か'92年だったと思います。丁度価格値上げの話が出た頃で、何とか値上げ前に購入出来た訳ですが、高校時代ほど写真は撮らなくなってきていたため、所有期間に比べてフィルムを通した本数はさほど多くはなかったと思います。
2000年も過ぎて、メーカーの修理講習会の時にそろそろオーバーホールした方が良いかな?と思い講師に観てもらったのですが、まだまだ大丈夫!というお墨付きをもらってそのまま時が過ぎ、気がつけばLXも修理不能機種になって来てしまいました。
久々に棚から引っ張り出して色々チェックをしてみると、定番のミラー上のモルトの劣化を発見。これは手元にモルトの切れ端が多少あるので切り出して交換すればいい話だったのですが、ミラーの裏側にある丸い形をしたゴムをピンセットで軽く突っついてみると・・・
グニャッ
変形して元の形に戻らない!(泣)
これはかなりショック。ゴム部品は色々な所に衝撃吸収させるために使用してたりするので、これは中の部品も劣化してきているはず。
噂では後期型のLXですら、修理を受け付けないという話も聞いていましたし、私が現役時代サービスセンターの所長にLXの講習を何度かお願いした経緯がありましたが、防塵防滴ボディであるなどの理由により、部品供給店には教えていない、といわれていたので、メーカー出身で独立したとか、常駐外注でもないと出来る会社はないかも、と思っておりましたが、部供店で修理受け付けている所もあるようで。
私の知っているのはHOYAに買い取られる前の組織なので、知っている人が修理部門に残っているかも解らないのでコネもないということで、とりあえずPENTAXフォーラムに確認。
話によると、後期型だとまだ修理できる可能性もあるという事で、オーバーホール希望という事で修理に出してみることにしました。
さて、問題は札幌サービスセンターはとうの昔に閉鎖しており、旧職場も現在土曜日休みで、しかも持ち込み修理の受付もしていない状況でお願いするのも申し訳ないので、ピックアップリペアサービスを利用して直送することにしました。
せっかくオーバーホールでお願いするので、モータードライブのタイミングも確認してもらおうという事で、モードラLXと、念のためバッテリーグリップMも付けて送りました。
頼みますよ~。受付だけで修理不能とかにしないでね。精度狂っていたとしても、部品ないからということで修理不能にしないでね。その場合は調整出来る範囲で何とか調整してちょーだいね。
写真のLXを見て、あれ?と思った方がいるかもしれませんが、高校時代にASAHI PENTAX K2を見たとき、そのロゴデザインに惚れ込んでしまいまして、当時メイン機だったSuper Aにも「ASAHI」のロゴと、その下にシルバーラインを入れてたんですね。
LXにも購入後すぐ同じようにして、そのままの状態です・笑。個人的には気に入っているもので~。
LXのモルト劣化を発見して、他のカメラも確認して見ました。するとKXはまだ大丈夫そうだったのですが、K2、MXはミラーボックス周りのモルトはダメになってました・・・。そうだよねぇ、この辺りの機種は私が仕事の合間に同じ頃に修理した訳だし。そういえば、ずいぶん前にOM-4もモルト劣化してたの放置してた・・・。すこしずつ、交換していかないとなぁ。って、フィルム使うのか?という突っ込みもありそうですね・笑。
さて、LXを修理をお願いした8月1日、奇しくもPENTAXの社名が消えました・・・。長らく親しみがあったペンタックスフォーラムもリコーイメージングスクウェアに。寂しいというより悔しいです。何が何でも自分の名前を付けたいという感じがします。WEBサイトを見てもPENTAXのブランドを大切にしようという意志があまり感じられないのは私だけでしょうか・・・。