昨日は伊吹山西登山道で見たフジテンニンソウ尽くしでした。
減ったとはいえ、その他の花も沢山咲いていたので、今日は見た順にご紹介しますね~
最初に見つけたのがこちら。上から撮ってみました。
まあまあ沢山咲いていましたね~
こちらシオガマギク(ハマウツボ科シオガマギク属)。
お~ハマウツボ科といえば、寄生植物!
緑の葉があるので、光合成も行う半寄生植物です。イネ科植物に寄生するそうですよ。
で、このシオガマギクという名前ですが、漢字で書くと塩竈菊。
塩竈は浜で塩を作るための釜で、「浜で美しい」⇒「葉まで美しい」の洒落。
ところが今回見たシオガマギクの葉はどれも傷んでいて、とても葉まで美しいとはいいがたい・・・
長くなりました。
次行きますね!
お~、この色、この形はトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)。
伊吹山の特産種、イブキトリカブトなのかもしれませんが、私には違いが分かりません。
蕊がすごく多いです。
見慣れたこの花も沢山咲いていました。
アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)です。
ちょうど旬の時期だったのか、ふもとに近い場所から山頂近くまで咲いていました。
普通に平地でも見られますよね。
こちらも同じく里山の林縁でも咲いている花です。
シロヨメナ(キク科シオン属)ですね。秋の花です。
おや、向こうに真っ赤なものが・・・
マムシグサ(サトイモ科テンナンショウ属)の実がもう真っ赤に色づいていました。
テンニンソウを眺めながら登っていきます。
ちょっと急な坂、でも上の方には軽装のカップル・・・下りるの恐くないのかな。
またフジテンニンソウかと思ったら違いました。
これは何でしょう。伊吹山と言えば・・・
そう、薬草ですね!
普通のヨモギではなく、オオヨモギ(イブキヨモギ)だと思います。
山頂駐車場の売店では入浴剤など売っていました。
この辺りのお花畑は厳重に鹿よけの柵で囲われています。
その隙間から写真を撮るので、なかなか難しい。
ここにもアキノキリンソウが沢山咲いていましたが、その手前の花は・・・
お~、びっしりとアザミの花。
これぞ伊吹山特産のコイブキアザミですね!
花期が終わりかけだったのか、綺麗な花が少なかったです。
石灰岩地に生え、日本中でここにしか生えていないそうです。
近くで咲いていたこちら・・・といってもほとんどが蕾ですが。
名前が分からない!と思ったら葉を見てください。
3枚の葉が輪生しているのが分かると思います。
その名も、ミツバベンケイソウ(ベンケイソウ科ミツバベンケイソウ属)です。
こちらは特産ではありません。
そしてこちらの黄色い花。
バラ科、キジムシロの仲間?つるみたいですね。毛が生えています。
う~ん、難しい。単純にツルキジムシロかと思いましたが、花期が全然違います。
まあ、返り咲きかもしれません。
山頂手前の展望場所からの光景。
なんといっても、琵琶湖が最高です!
下の方に登山道が見えますが、7月の豪雨の際、あちこちで土砂崩れがあり現在通行止め。
どうりで、いつもはありんこさんみたいな人が沢山歩いているのに、誰の姿もないわけです。
向こうの方はちょっと雲がかかっていました。
石灰岩ががれきがゴロゴロしているのが特徴ですね。
シカはこんなところをひょいひょいと走って登るのでしょうね。
景色を堪能した後は、足元をきょろきょろ。
お~ミミナグサ?
いえいえ、伊吹山と山口県だけに咲くコバノミミナグサ(ナデシコ科ミミナグサ属)じゃないかと。
葉が小さく、萼片より花弁が長いのが特徴だそうです。
こちらも返り咲きですね。
ところで、今回期待していた花がなかなか現れません。
前に行った時は山頂までの道に沢山咲いていたのに・・
あ、一本だけ咲いていました!
そう、ザ・秋の花、リンドウ(リンドウ科リンドウ属)です。
一輪だけでしたが、出会えて良かったです~
ちなみに、9月22日現在咲いている花のパンフレットには載っていたので、ちょっと早かったのかも。
そして本日最後のこちらは・・・
初見でしたが、伊吹山、クワガタソウ属で検索したらすぐに「ヒヨクソウ」と出てきました!
ヒヨクソウは比翼草と書き、細長い花序が対になって咲く様子を「比翼」に例えたそう。
比翼は、二羽の鳥が翼を並べることだそうで、とても素敵な名前ですね。
ただ、本来の花期は7月頃だそうで、今は完全に咲き残りで、花序の比翼の姿は見られませんでした。
花も対になって咲いているのでこれが比翼ということでいいやん、と思った次第。
さてそろそろ山頂が見えてきました。
明日は山頂の花の様子をご紹介しますね~
【撮影:2023/9/15 伊吹山】