あまりに暑い日が続くので、どこか涼しいところに行きたーい!花がみたーい!
と心の中で叫んだなつみかん。
日帰りで行けて涼しくて空いている場所・・・
ということで、前から気になっていた但馬(たじま)高原植物園に行ってきました。
たじま高原植物園は兵庫県美方郡香美町・・・といってもなじみがありませんが、
ハチ北高原にほど近いところと言えば、ご存じの方も多いのでは。
そこに京都府南部から日帰りで行く計画、朝5時起きで張り切って出かけました。
経路は途中までおなじみの京都縦貫道を通り、そこから9号線をひた走るだけなので楽ちん。
到着は予定通り開園とほぼ同時の9時過ぎです。
標高は666m、こじゃれたロッジ風の建物が入り口兼レストランです。
さっそく入園料(500円)を払って中に入ります。
中は植物園と思えない、まさに高原風!
別荘に泊まって朝のお散歩しているような感じです。
早い時間なので、まだほとんど人はいません。
向こうに見えているのが「四季の庭」だそうで、早くから草刈り作業が行われていました。
こんな感じの遊歩道を歩いていくと・・・
小径の脇に、もう終わったと思っていた・・・
レンゲショウマ(キンポウゲ科レンゲショウマ属)が咲いていました。
これは幸先がいいですね~
そして近くで一輪だけ咲いていたのは・・・
やった!キレンゲショウマ(アジサイ科キレンゲショウマ属)です。
たった一輪だけですが、向こう向いちゃってますが、綺麗に咲いていました。
バナナの皮のような質感の花がとても好きです。
そういえば六甲高山植物園には群生してますよね~
さらに進むと道は右手へ。また黄色い花が・・
オミナエシ(オミナエシ科オミナエシ属)でした~
お日様ガンガン当たって、ひどい写真になりました。
オミナエシと言えば、こちらも。
こちらはちょっと薄暗い林内数か所で見かけました。
オトコエシ(オミナエシ科オミナエシ属)です。
黄色が女、白が男と覚えておいてくださいね。
たじま高原植物園の後で投稿予定の宇治川の回で、おさらいしますからね~
あ、今年見逃したと思っていたこの花が・・・
ギボウシ(キジカクシ科ギボウシ属)ですね~
何ギボウシなのかは不明ですが、横顔がいいですね!
光の当たった正面顔もなかなかのものです。
同じく薄紫のこの花は・・・
秋の野山に咲くツリガネニンジン(キキョウ科ツリガネニンジン属)ですね。
今年は初見でした。
今年初見のこちらの花は、ちゃんと紅白揃って見られました。
ゲンノショウコ(フウロソウ科フウロソウ属)です。
白は東の方に多いと言われますが、関西では普通にどちらも見られます。
雄性先熟で、白が雄性期、赤が雌性期のようですね。
おっと黄色い花も咲いていました。
こちらはおなじみ、キンミズヒキ(バラ科キンミズヒキ属)ですね~
ロケーションがいいので、綺麗です。
さらに進むと小川の畔にでます。おや、看板がありますね。
お~
さっそく水辺に移動、手を付けようと思ったとき気づきました。
なんと、バイカモ(キンポウゲ科キンポウゲ属)がまだ咲いていました!
水はというと、バイカモが喜んで育つくらいです。チョー冷たかったですよ~
今度はこの小川沿いに進みます。
この辺りからオレンジ色の花が点々と現れてきました。
トップ画像にも使ったこの花は
フシグロセンノウです。
ナデシコ科センノウ属の日本固有種で、林内などに自生しています。
六甲高山植物園や京都府立植物園でも育てられていますが一度だけ比叡山で自生の花を見ました。
暗い林内にこのオレンジ色はよく目立ち、感激もひとしおです。
ここたじま高原植物園では綺麗なフシグロセンノウがあっちにもこっちにも・・・
一番いい時期に行き合わせたようです。
花弁同士がくっついたようになっている花と(左)、離れている花がありました(右)
どちらも可愛いです。
咲き始めはくっついていて、だんだん離れてくるのかしら。
蕾も可愛い~!
トーチか、細長ソフトクリームみたいです。
いくら撮ってもキリがないので、先に進むことにしました。
川辺のギボウシは絵になる~
おや、この花はなに?
水辺に咲くこの花は、ママコナだそうです。
食うたろか~タイプの花の形は、シソ科かと思いきや、なんとハマウツボ科!
他のハマウツボ科同様、半寄生植物なんだそうです。
すごく意外・・・
近くで見たこの花は、いかにも秋・・・
もうヤマジノホトトギス(ユリ科ホトトギス属)が咲き始めていました。
こうやって並べてみると、咲いている花はほぼ秋の花ですね。
良く晴れた日でしたが、日陰は過ごしやすく気持ちよく散策できました。
この後、水辺、湿地方面に向かいました。
【撮影:2023/8/20 兵庫県たじま高原植物園】