なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

鳥居とお塚について~伏見稲荷大社アーカイブ (2)

2021-01-20 05:30:53 | お出かけ

昨日の続きです。
千本鳥居を抜けると、奥社奉拝所があります。
そちらでもしっかりとコロナ収束、家内安全をお祈りし、さらに稲荷山の上を目指します。
(あ、奥社の写真撮るのを忘れていました)

その前に、千本鳥居を逆方向から眺めた写真を一枚。
行きは朱一色でしたが、その反対側にはこのように鳥居を奉納した人の住所氏名と奉納日が書いてあります。
見ると、一番古くても平成で、それほど古いものはないようです。
途中、ちょうど立てた鳥居に奉納者の名前を書く作業をされていました。
普通、神社の鳥居というとかなり古いイメージですが、ここの鳥居はまるで生き物のように新陳代謝しているようです。



もしあなたが伏見稲荷に商売繁盛や家内安全を願って鳥居を奉納したいと思ったら・・・
はい、そのやり方がちゃんと伏見稲荷大社のホームページに載っています!
「大社ではご信仰篤き皆様からの鳥居の奉納を承っております。
ご希望の方は社務所(管理課)までお問い合わせください。
なお、お申し込みは稲荷山神蹟の各茶店でもお取扱いをいたしております。」
ということで、誰でも所定の初穂料を納めれば鳥居を奉納することができるようです。
気になるお値段はというと、鳥居の大きさによって変わり、5号(21万円~)から10号(160万円~)なんだとか。
ちなみに、号数は柱の直径を表し、1号は3cm、つまり5号は15cmとのこと。
上の写真の鳥居は5号だそうですので、頑張れば奉納できるお値段ですね。
でも何年くらい置いてもらえるのでしょうね~

そんな目で鳥居を見ると、また別の見方をしてしまいそう・・・
ということで、お稲荷山に向かいます!
どこまで行っても朱塗り鳥居と、狛狐ですね~


行けども行けども鳥居、鳥居、鳥居・・・歩いているとクラクラしそうです。

どれだけの人がこの鳥居を奉納して、商売繁盛を願ったのでしょうか・・・
奉納しているのはもちろん京都の人だけではなく、日本中の人が奉納しています。
有名な会社の名前も沢山あります。



それにしても、上りの階段が辛い・・・
平地はいいのですが、階段になると途端に体力ゼロになってしまいます。
さすが、ご神職さんはスタスタ・・・抜かされてあっという間に小さくなってしまいました。


稲荷山の頂上は一の峰(標高223m)。
本当はそこまで登るのがいいのですが、10時までには家に帰りたいので今回は途中の四ツ辻まで行くことにしました。
途中、沢山の「お塚」があり、そこにも多くの鳥居が奉納されています。
「お塚」というのは、大社のホームページによると
「稲荷大神様に別名をつけて信仰する人々が、石にそのお名前を刻んで、お山に奉納したもの。」
なんだそうで、実にその数1万近くあるそうです。
鳥居と同様に、人々の信仰の証なんですね~
自分の好きなものを神社の名前にしているもの、奉納者の名前がドーンと書かれているものもあります。
こちらは大松大神。


四ツ辻に着きました。
ここは稲荷山随一の見晴らしなんだそうです。
眼下に、京都の市街が広がります。


ここから右回りでも左回りでも山頂の一の峰には到達します。
途中にお塚が沢山ありますが、今回は四ツ辻が終点なので、そこから手近に行けるお塚めぐりをしました。
鳥居の扁額には「権太夫大神」の文字。



石段を登ったところに、こんな見取り図がありました。
あちこちに、こんな場所があって、沢山のお塚が並んでいます。


入ったところに中心となる田中社神蹟。
また知らない言葉「神蹟」が出てきました。
大社ホームページによると、
「神様のお鎮まりの所に、かつて祠があったようですが、それが廃絶後、神蹟と称し今日に至ります。」
よく分かりません・・・
ここのケースで翻訳すると、「昔は田中社という神社があったが、それが廃絶して神蹟となる。
その後権太夫さんという人がお塚にして、今に至る」
ということなのでしょうか。間違ってたらごめんなさい。



ここにも沢山の鳥居が奉納されていますね。
この小さい鳥居は参道にある茶店で申し込むことができるようです。
大きな鳥居と違ってかなりお手頃価格なので、その分数も多いですね~

この中心となる神蹟の周りに、沢山のお塚が並んでいます。
朝だからいいのですが、これが夕暮れともなるとちょっと異次元に迷い込みそうな感じに見えます・・・
(前回行ったときがちょうどそうでした)


早々に階段を下りて、元の四ツ辻に戻りました。



ということで、今回は稲荷山参拝はここまでとし、元の道を戻りました。
よかったらあと一回、復習もかねてお付き合いくださいませ。

【撮影:2021/1/11  伏見稲荷大社】

コメント (8)
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