この冬一番の大寒波で、京都府南部地方も最低気温が氷点下4℃まで下がりました。
お天気には恵まれているのですが、なんせ寒い!
去年が暖冬だっただけに、寒さが応えます。
でもそんなことは言ってられません。こんな日にはきっと出来てるはず!
というわけで開園早々行ってきました、京都府立植物園。
目指すは植物生態園のあの場所です。
そう、お目当てはというと・・・
シモバシラ(シソ科)の霜柱です~
霜華とも言うようです。霜華は窓ガラスについた氷のこともこう呼ぶそうですが、綺麗な言い方ですよね。
去年は暖かかったので一度も見られず、一昨年は昼頃行ったので少し溶けかかっていました。
今回は美しい氷の芸術を存分に堪能!
まるで、ろくろで作ったとっくりのような姿。
2つ並んで・・
どの枯れた茎にもできていて、一つとして同じ形はありません。
後ろの赤い実はマンリョウです。
このタイプが一番好きかな~
光が当たってとても綺麗!
少しアップで・・・
こちらは別の場所。
実に、ち密に出来ています。
昼過ぎにもう一度見に行くと、少し溶けかかっていました。
早起きして行った甲斐がありました。
全体はこんな感じ。
さて、なぜこんな芸術ができるのか、かいつまんで説明すると・・・
シモバシラは冬になって地上部が枯れても根は活動を続けて水を吸い込み続けます。
で、気温が氷点下になると道管(昔は導管と教わりましたが、水の通り道です)にたまった水が膨張して外に飛び出します。
それが色々個性的で美しい姿を作り出すというわけです。
土が凍らない限り、根は水を吸い込み続けるので、この光景は寒い日はずっと見られるようです。
この現象、他の植物でも見られそうなものですが、不思議なことに必ずできるのはシモバシラだけみたいですね。
他にも、できる植物はあるそうですが、それほど有名ではありません。
最後に昨年10月に見た、同じ場所の花をご覧くださいませ。
歯ブラシ状についた花、とっても綺麗です。
これがシモバシラみたいだから付けられた名前だとずっと思っていました。
秋にも冬にも楽しめるシモバシラ、機会があったらどうぞ見に行ってくださいませ。
他にも冬ならではの植物園の光景を沢山みました。
写真が整理できたら、少しずつご紹介しますね~
【撮影:2020/1上旬 京都府立植物園】