夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

「専門家」とマスコミに生きる意欲を奪われる

2011年04月04日 | 社会問題
 毎日毎日放射能漏れのニュースを聞かされ、政府からは危険ではないと言われ、何の進展も無い。マスコミは何とも思っていないし、専門家はただ無責任に能無ぶりを発揮しているだけ。毎日どこかで地震があり、東京も揺れている。東京では東京湾北部での直下型地震の心配があると言うのに、相も変わらず超高層ビルの建築ブームだ。みんな一体何を考えているのか、と思うと頑張ろうと言う意欲がどんどん失われて行く。
 「週刊現代」の広告には次のような見出しが並んでいる。

 こんなズサンな「被曝食品」調査を信用していいのか。
 「もう避難する場所が確保できないから」という理由で「40km圏内」避難指示をやめたカイワレ官邸団。
 「安全?」って言うと、「安全」って言う こだまでしょうか? いいえ、枝野官房長官です。
 そんなに「安全」と言うのなら、テレビに出るのではなく原発ムラの科学者たちは現場へ行け。
 NHKで解説する関村教授が所属する東大の研究科には東電から5億円のカネが。

 多分、誰もが思っている事だろう。こうした見出しだけで、真実が分かって来る。今朝のテレビでの専門家は海に漏れている放射能はどんどん薄まる、とまるで無責任な発言をしていた。じゃあ、どんどん垂れ流しをしろよ。それで世界に胸を張って「安全です」と言えよ。

 生きる事はある面で欲望を持つ事だ。私事だが、地震からの反省で積み上げる収納をやめたので収納の能力がほとんど半減してしまった。だから物を捨てなくてはならない。要らない物を持ち過ぎているとは常々思っているが、いざ捨てようとなると、なかなか決心が付かない。要る物が1割、要らない物が1割、残り8割が判断に迷う物だ、と本に書いてある。確かにそうだろう。迷っている物に線を引く事が出来ないのも確かだ。だからその8割は捨てるしか無い。ただ私は8割の全部がやはり捨てられない。だから8割の3割くらいが残ってしまう。
 それでもそうやって執着心を捨てていたら、だんだんと、もうどうでもいいや、と言うような心境になって来てしまった。ただでさえ毎日地震で揺れていて、東京に大地震が起きる心配もあって、毎晩非常持ち出しを枕元に置いて寝ている。これで「頑張ろう」と言う意欲が湧いて来るだろうか。
 頑張ろうと思っても、官民挙げての無能ぶりを見せ付けられているから、どうしたって意欲が奪われる。本当に日本にはこんな指導者達しか居ないのだろうか。立派な指導者を育てて来なかった責任は我々選挙権を持つ人間にある。
 今は被災地の情況が毎日のように伝わって来るから「力を合わせて頑張ろう」などと復旧への意欲を語っているが、それは多分に他人事でもある。そして東京を始めとする被害を受けなかった地域の人間は相変わらず能天気に「繁栄」を喜んでいるのだろう。危険な超高層ビルを建てている人間は、実際にはそこに居住はしない。どこか安全な場所でのうのうと暮らしている。危険な建物は単に彼等のカネ儲けの手段に過ぎない。
 あーあ、何とか意欲を取り戻さなくては。