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お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

触媒思考で・・化合しよう!

2012-02-24 | Miles Davis
自身のリーダー作品としては前作“Milestones”の3月4日の録音から3ケ月弱、、ピアノに Bill Evans とドラムスに Jimmy Cobb を迎えいよいよ“Kind Of Blue”のメンツによる正規の初録音盤です。“1958 Miles”Miles(tp) Coltrane(ts) Cannonball Adderley(as) Bill Evans(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(ds) そして“Kind Of Blue”よりちょうど一年前に作品ですね。録音は1958年5月26日 まだまだ寒い日が続く足立区ですが、、この音粒が流れた瞬間に漂うこの心地よさ。。。なんだろう春の陽気のようにポカポカと・・・梅の花が色とりどりに絵を描くように、、♪の花が開花していくように、、 お互いがお互いを信頼し、新しい事を生み出す緊張感の前にココロとココロを通わすセッションのようですね。 Miles という親分を中心に、、引き合い融合していこうという感じがします。 中山康樹氏も書いていますが、、
「『カインド・オブ・ブルー』が近寄りがたい孤高の傑作とするなら、この4曲は、親しみやすい身近の傑作。」と・・・ ウォームな曲が心を芯から暖めてくれます。。

このAlbumは日本が編集した作品ですね。他に収録されていたものを独自編集で。。。ジャケ ↑ は当時一世を風靡していた池田満寿夫氏が担当しています。編集版なので、、上記日程の他に1955年10月26日録音の“Little Melonae”(ピアノがガーランドでドラムスがフィリー・ジョー)が収録されています。何度も録音して日の目を見なかったこの曲が半ば強引に収められ、、新盤では1958年3月4日(Milestones の録音時)の演奏も収められています。 しかし1曲目から4曲目までの流れるような・・・“On Green Dolphin Street”からカインド・・・の片鱗が見えますね~ エヴァンスという才能が融合するだけで。。変わってきます。 その上をミュート中心にリリカルな音粒で次なる構想の妄想にニヤニヤしながら演じるMilesの貌が音を通じて浮かんできます。 Coltrane とキャンノンボールも充実もいいですね。自信に満ち溢れた音粒達が咲き乱れるようです。 こんなメンバーを支える土台はジミー・コブのようなドラムが合いますね。ガチャガチャし過ぎない。。このリズム感。。そして安定のチェンバーズと。。やはり役者が揃うと・・・こんな凄まじさになるのですね・・・

それぞれの経験が高まり、、また学ぶことで自身に知恵がつき それを化合するためにお互いの思考力を融合させ、新しいものを生みだす。 経験を積んで、また学び積んで知恵を高め、、そこを思考力を化合していく。。 Milesはまさに思考力の人。メンバーの経験や力量、そして持っている知恵をいかに融合させ、Milesの思考力で結合させ、、次なる次元へと深化し進化していく。。 今の時代は触媒で行くことが大事ですね。


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