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お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

三感止音『「仕事」「勉強」「練習」』

2012-02-21 | 三感止音
今日は日本語訳が出て、、当時面影を演っていた時に品川さんから「これ読んだらいいよ~」と教えてくれたのがアゴタ・クリストフの“悪童日記”でした。 なんかスゴ~く衝撃を受けてハンマーで何度も頭を殴られた気分になりました。 3部作を読み。。 何か違う世界へ自分がどんどん嵌っていくような気分になり・・・すこし世の中の見方が変わりました。 久しぶりに読みたくなって・・本棚ゴソゴソ漁って。。再度読みました。 自分が子供もつ立場になって読み返して、、また歴史を再度振り返り、今を感じるようになって、、読むことで新しい感覚で堪能できることができました。

凄まじい文章・・・実際に子供が現実を書き記すかのような言葉。。 作者自身が亡命した経験があり、その体験の中で感じたことが文書を通じて。。悲惨な人を捻じ曲げるような、、人を人から突き落すようなそんな戦争中の出来事の中で生きるすべ・・そして現実離れしたこの主人公たち2人の双子の行動が、、よりリアルで事実かのように錯覚し、、モノガタリの中へどんどん引き込まれていきます。
倒錯した中で、、子供なりに考え。。学校も行かず(いかせともらえない・・) 2人だけで「勉強」をする。自らの規範を作り出すために・・「仕事」をする。生きるために具体的作業として・・ 「練習」をする。慣れにより、自分自身を他者の目で見る態度を身に着けるために・・・ 淡々と自分に課した事を繰り返す2人の行動が読んでいて背筋がどんどん凍っていきます。 ありえないような・しかし現実の中で生きるすべを自分達なりに解釈し、、どうするか、、大きく倒錯した人を創り上げるシステムがこの中に刻まれています。戦争という体験の中、、異常な世界で、、どう生き延びるか。。 ありえないことが現実として行動に移され・・・全ては生きるために。。 自分が良ければ・・・他は関係ない。 自分を守ることだけを中心に。。 愛情に飢えすぎ枯渇した心に刻まれた「残忍」「残虐」「非人道」少し前のこの日本だって・・・同じような現実が目の前にあったんだすよね。 

まだまだ続く不安定な世の中。。。戦争は日本に起きていないが。。震災や原発事故という異常な中で、、だからこそ、、お互いが協力しないといけないのではないでしょうか? 瓦礫の問題も。。。自分のところでは関係ない! 放射能危険と・・・もっと真実に目を向けて自分さえよければ関係ないのか? 明日は我が身です・・今日本中どこに大きな巨大地震が起きてもおかしくない中。。もっともっと日本国中で国民が考えなくてはいけないのでは? 今反対している人が自分のところが大きな震災に見舞われて同じ状況になって反対された時の気持ちはどうなんでしょうかね。 東北の瓦礫の中から死ぬ思いで復興されている方の立場で考えないと・・・自分さえ良ければ。。っていう発想の時ではないでしょ。 もっと迅速に・・・対応しないと、、 もうすぐ震災から1年。。こんな瓦礫処理の状況で、、今年も夏を過ごさないといけない現地の状況をどこまで理解し、瓦礫反対の方は言っているのでしょうかね。悪臭。。ホコリ・・瓦礫を見ることでの精神的苦痛・・・ 人の立場でお互い協力して、、、 

「仕事」も「勉強」も「練習」も・・・やり方次第で大きく変わる。。自分さえ良ければ、、自分さえ儲かれば、、自分さえ豊かになれば・・では、、全く意味がない。。 経済=経世済民 から生まれた言葉でしょ。 しかし永田町も霞ヶ関も悪童しかいね~のか?という感じですね。 知恵あっても国民を騙すことしか税金を多く搾取することしか考えない。。そして自分達は天下りなどで生涯使い切れないような財を手にして・・・ お互いで甘い汁吸ってるから、、反対、廃止っていったって・・現実にはカタチだけ。。。 凍死や餓死がニュースにでるような中・・高級官僚や政治家はヌクヌクと暖かい場所で豪勢な料理を堪能し。。。 「悪童」だらけの世の中・・・か。戦後60数年。。国家にならず悪童が自分のやりたいように・・餓鬼のレベルの発想でここまで進んできてしまったんですかね。この国は・・

いよいよ限界・・・おもいっきりぶち壊す時です。 一人ひとりが立ち上がって! メディア洗脳・マスゴミ洗脳を払いのけるために「勉強」し「仕事」し・・・「練習」し、、自分を高めていかないといけないですね。 誤魔化されないように。。自分達から必要以上に搾取されないために・・・

追伸 昨年作者のアゴタ・クリストフさんはお亡くなりなっていました。 ご冥福をお祈りいたします。


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