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お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

真剣にモノガタリ化を考えカタチにする

2012-01-05 | Miles Davis
犇めくMiles の50’の名盤の数々・・・先日の“Bags' Groove”と今回の“Miles Davis And The Modern Jazz Giants”といえはMiles とMonk のセッションですね。。1954年12月24日の有名なクリスマスセッション。。この2枚に分けられて・・・6曲が収録されています。その内の4曲ががこのAlbum の中にギュ~と凝縮しております・・・ Miles からみればMonk は大先輩、、ニューヨークに気来てからMiles は色々な事を Monk から教わり、作曲やらコードやら、、アドバイスを受け。。。Miles は Monk の事を「ソフトで静かでビューティフルな人間だ」と敬意を表しています。。そんな2人のセッション・・・を Milt Jackson(vib) Percy Heath(b) Kenny Clarke(ds) のMJQ の面々が支えて、、見事なアンサンブルを奏でています。 ミルトのヴィブラフォンの人間臭さが仲介し Miles と Monk の「感」を揺さぶる音色・・この冬の時期にマッチした「愛と哀」の競演のような風情ですね。。

お互いの信頼があってお互いを消し合わない姿勢・・・ Mils と Monk の間の見えない駆け引きの糸がお互いを高め合い共鳴し合い・・極みの音色へと昇華させていく感じを骨の髄に響き渡るような感覚を受けます。。お互いの知らないところで面白ろおかしく盛られるケンカセッションという視点・・・ポールの死亡説よろしく小さなことが大きく膨らんで・・・時代の中でモノガタリとして作られてしまう感じですかね~ どんなことにせよ、、話題になって多くの方が耳を傾けることになるのは良いことではないでしょうか。。モノガタリが先行して・・でも知るキッカケになれば。。それだけ良い音にふれる数が増えるワケで・・・・ 

いかに良いモノを作っても、それを知る機会がないと永遠に知ることのないままに終わってしまうことになります。多くのファンを構築していく中でモノガタリで構築することは重要な販売手法ですね。 Milesの場合は偶然の産物で「ケンカセッション」というモノガタリが出来上がり・・・多くの消費者が「ケンカセッションって・・・?」みたいなキッカケで手に取り、音聴き、、人に口コミして・・というようなサイクルでMiles が多くの方の耳に止まり、、ファンへと進化していく・・・ 私たちの自社商品・サービスの物語化をどのように構築するのか? モノで売ることに熱心にならずモノガタリ化を推し進めることが重要でしょうね。 モノでは口コミは広がりにくいですがモノガタリが口になりやすい・・・ お客様1人ひとりのモノガタリになるよう意識しながら、、、再度自社を見直してみてもいいかもね。

と・・・話はそれましたが、、Monkの入っていない曲がもう1曲入ってますね~“Round Midnight”ですね~ 通常であれば、この後に紹介することになるMilesのマラソンセッションの時に録音されたものですが。。Monkの作品なのでここに収められて・・・ちょうど3曲目で連結器的な感じですが、、Coltrane、Garland、Chambers と Philly Joe Jones のファースト・クインテットのメンバーがコロンビアの名盤の録音から1ケ月後の録音(56年10月26日)で同じ曲でもこのように彩りを変えて音を紡ぎだせる凄さを感じさせます。どっちの音がいいか? どっちもいいです~ 自分の気分でどちらも味わえる・・・やはり名曲ですね。 ジェフ・ダイター著(村上春樹訳)の“バット・ビューティフル”を読んで、、Monkならではエピソードと「哀」を紡げる Monk のセンスを感じることができ、、この作品を読みながら、、この作品に耳を傾けるのも良い素敵な「時」を味わえるのではないでしょうか。。。。。。。。。。



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