公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

先日の警視庁1類no34

2017-05-21 10:07:00 | 試合


A~Eの5人が将棋の総当たり戦を行った結果、引き分けはなく、A、B、Cの3人がそれぞれ3勝した。このとき、確実に言えることとして、最も妥当なのはどれか。                    ①AはBに勝った。②BはDに負けた。③CはAに勝った。④DはEに勝った。⑤EはCに負けた。                    引き分けはなかったので、A、B、Cは3人とも3勝1敗。この3人については、それ以外何も条件がありません。なので、AとBとCは、もはや区別ができませんね。つまり、A、B、Cは、「勝ち組の3人」です。                    とすると、肢①と、肢③は、全く同じことを述べています。(勝ち組の誰かは、勝ち組の誰かに勝っている)肢①が確実に言えるなら、肢③も確実に言える。よって、正解は、①でも③でもありません。                    この総当たり戦は、全部で10試合だから、全員の戦績を合計すると、10勝10敗。勝ち組の合計が9勝3敗だから、DとEで1勝7敗。DとEは、どちらかが1勝3敗で、どちらかが0勝4敗。(DとEも、区別できません)                    肢②は、勝ち組の誰かは、負け組の誰かに負けたということ。仮に、BがDに負けたとすると、肢②は、あり得ない。                    肢④も、DとEは区別できないので、ダメです。負け組の誰かは、負け組の誰かに勝ったという内容なので、EがDに勝ったという例を作ることもできるのです。肢⑤は、負け組の人は、勝ち組の人との対戦は全て負けていることより、確実に言えます。「DはCに負けた」とか、「EはBに負けた」とか、「DはAはに負けた」という選択肢があったとしても、確実に言えます。とにかく、負け組の人は、勝ち組の人には、全敗しているのですから。PVアクセスランキング にほんブログ村

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