公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

教員採用試験教養数学(新潟県、新潟市)2015.7.5

2017-04-03 07:43:00 | 論理


ある集団では、

「肉が好きな人は、野菜が好きではない」、「肉が好きではない人は、果物が好きではない」の2つがわかっている。このとき、次のア~ウの真偽について正しく述べているものは、下の1~5のうちどれか。                   ア 肉と果物が両方とも好きな人もいる。                   イ 野菜と果物が両方とも好きな人もいる。                   ウ 野菜が好きな人は、果物が好きではない。肉と野菜と果物しか出てこないので、○×方式で考えます。まず、「肉が好きな人は、野菜が好きではない」という条件に反するものを消します。次に、「肉が好きではない人は、果物が好きではない」という条件に反するものを消します。すると、条件を通過したものは、A、B、C、Dの4つですね。              アの、肉と果物が両方とも好きな人は、Aにいるので、真。                   イの、野菜と果物が両方とも好きな人は、いないから、偽。                   野菜が好きな人は、果物が好きではないかというと、A~Dの中で、野菜が好きな人はCだけで、その人は確かに果物が好きではないから、真。                   よって、正解は肢3だとしたらダメ。                   公務員試験では、これは通用しませんよね!ただし、これは教員採用試験なので、まあ許してあげましょう。本当は、正しい選択肢はありません。問題は、アです。たとえば、「肉が好きな人は、野菜が好きではない」という条件は、「この集団の中に、もしも肉が好きな人がいたならば、その人は必ず野菜が好きではない」ということなので、この集団の中に、Aのパターンの人がいたかどうかは、不明です。よって、アは、真か偽か判定不可能、あるいは、真とはいえないから、偽です。ただし、問題分中に、「果物が好きな人が少なくとも一人はいる」という但し書きがあれば、もちろん真です。PVアクセスランキング にほんブログ村お金がたまるポイントサイトモッピー