伊那人のサッカーぶろぐ

二十年来のアルゼンチンファンである筆者「Menotti」のサッカー観戦記。U12の少年サッカーも応援しています。

千両役者

2011年04月01日 23時06分03秒 | ワールドサッカー

決めたのはカズ、三浦カズ・・・。(この言い回し、わかる人にはわかると思います。某監督への皮肉です。フランスでカズを見たかった・・・)

前回のエントリーで、Menottiが試合前に熱望したゴール後のカズダンス。

2点をリードされた後半、トゥーリオのヘッドからの落としにいち早く反応したカズが、ショートバウンドの上がりはなを、今だったらさながらメッシのように・・・。

GKの動きを見切るかのように広げた手の上をうまく抜くと、ボールはいとも簡単にネットに吸い込まれました。

カズがゴール裏にダッシュした時には、もう涙が溢れてきました。そしてセレソンのような黄色のユニフォームが、力強く舞い、定番の左手股間タッチ抜きで、右手のみ、その分、より堂々と突き上げられました。

本当に久々に見たカズダンス!本当にカズの全盛期を彷彿とさせるような、ワンチャンスを決めきるゴールでした。

カズの決定力。それは当時から見る者を魅了してきました。カズ以降、いろんなFWが現れましたが、いつも日本代表につきまとった言葉は「決定力不足」でした。

カズは本当にここぞと言うときに決めてきたのです。

あの試合後、子供たちの感想を聞いたら、「まあ、あれは決めなきゃだめでしょ」そんな感じでした。確かに現役の代表FWならそうかも知れません。でも44歳の、J2ですらフル出場が厳しい選手です。そして未だに代表をあきらめていないと言います。

あきらめない心。「被災した人達に届いたと思います」とカズは言っていましたが、昔からカズを見てきた人であれば、必ず届いたと思います。

それにしても、Menottiの予言はほぼ的中ですね。俊輔のアシストではなかったけど、涙ものの感動を日本全土に与えるようなファインゴールと、カズダンスでした。

後半、カズが出てきて、最初のうちこそなかなかボールに触れない時間が続いたのですが、次第にボールにさわる回数が増え、俊輔らもカズに回しているのがわかりました。そしてダイレクトで何本か繋いだりして、あれ?これ、まじでいけるんじゃない?と思った矢先の出来事でした。

ザッケローニの試合後のインタビューも粋でしたね。「ゴールを決められてうれしかったのは初めてだ」

ワールドカップに一度も出たことのない、日本の元代表選手に、最大限の敬意を払っているようでした。カズが日本でキングと呼ばれていることを知っていたのでしょうか。

試合の内容については特に多くは書きませんが、ザックJAPANの3-4-3が見られたことも収穫の一つでした。そしてそれも比較的成功していたように見えました。特にサイドの選手はほぼこれで行けそうな雰囲気ですね。ちょっと不満はセンターFWかな。やはりビアホフみたいなでっかいストライカーが欲しいところでしょうか。

個人的にはザックの3-4-3のセンターFWには、平山相太がいいんじゃないかと思っています。この希望というか予言も、当たってくれると良いんですが。

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