伊那人のサッカーぶろぐ

二十年来のアルゼンチンファンである筆者「Menotti」のサッカー観戦記。U12の少年サッカーも応援しています。

全少、初陣!

2014年06月04日 01時26分48秒 | 少年サッカー
6/1は予報通りの快晴になりました。
昨日から異様な暑さが日本全土を覆っていて、今日、日曜もさらなる暑さが予想
されていたのです。
決戦の地は、川渕杯でおなじみの千曲サッカー場。いつもの駐輪場の一角を
取るべく、敢えてターフは持ちませんでした。何とか3台で行きたかったからです。

この日、いくつかの誤算がありました。その中でいくつかは本番に影響を及ぼす
ような物があったことも事実でした。

まずは駐車場が予想外に混んでいて、スムーズに止められなかったこと。我々は
第二試合、9:55~だったので、8時過ぎ位に着けば問題ないだろうと思っていました。
ところが、この日、土のグランドではすでに野球の大会が始まっていて、全少の
関係も、北信のチームが多かったせいか、ほとんどがすでに到着していて、駐輪場
も、埋まってしまっていました。

監督会議は50分前からで、それにも自分が出る予定だったので、顔見知りの
戸上の関係者にお願いして、封鎖されていた駐輪場を開放してもらい、荷物を
移動とかしていたら、もう、監督会議の時間でした。

アップや、初戦を前にしての話など、諸々やりたいと思っていたことがほとんど
できずに、本番直前まで来てしまいました。監督会議も実はいつもに比べ、相当
長くて、ユニフォームを決めて、注意事項を確認してすぐ終わると思って出たの
ですが、前の試合のハーフタイムくらいでようやく終わりましたが、その後、すぐ
選手証チェックもあり、さらにはメンバー表変更申請なども続き、なんでこんなに
大忙しになってしまったんだろう、という感じでしたね。
(最初の目標、アルビセレステ(水色と白、アルゼンチンのホーム、縦じまのユニ
フォーム)をゲットするというのは、相手が赤ユニだったので、簡単に達成した
のですが、パンツは白と、ちょっと間の抜けた感じになってしまいました。)

その代りと言ってはなんですが、中野の監督さんとはいろいろお話しできて
良かったです。伊那FCを知っているくらいの方で、昔からやっている感じでした。
今年は弱いとか謙遜されてましたが、もちろんブラフであることは予測してました。

選手たちは緊張というか暑さもあって、地に足が着いてないような印象でした。
全少の初戦となれば、こんなもんなのかなと思い、試合開始後、相手も硬い感じで、
両者、探り合いのような立ち上がりでした。

始まってすぐわかったのは、中野はかなり足の速い選手が多いということでした。
相手の両サイドバック、さらに右サイドの攻撃の選手、左サイドはそれほどでも
ないかなと思いましたが、テクニックと瞬発力は相当かなと・・・。

うちのDFの女子二人は、スピードのある相手への対応が課題とされていて、左
(相手の右サイド)は足の速い子がしっかり抑えることになっています。
ところが、この日は、こちらのサイドに、さらに俊足の子が来ていて、配置は
最適なのですが、それでも何度かスピードで抜かれる場面も見られ始めました。

遠目からのシュートの意識も高く、徐々に押し込まれる場面が増えてきます。

まだ5分も経っていない頃、中央やや遠目から鋭いミドルシュートを打たれ、GK
正面ではありましたが、GKが前にボールをこぼした所にすかさず詰められて、
豪快に決められてしまいました。

相手はこれですっかり硬さが取れたように見えました。前の選手が俄然生き生き
してきて、さらなる個人技を見せ始め、美しいパスワークやスルーパスが飛び出し
てきます。うちも必死のディフェンスからサイドにつなぎ、何度か突破して
シュートもサイドから放ちますが、いかんせん相手の足の速さ、寄せの速さに
たじたじという感じで、正直上伊那のチームには無い守備を見せられてしまいま
した。さらに大柄なGKがゴールをがっちり守っています(後で聞いたら県トレ
との事でしたが)。

もう一つ感心したのは、最近うちがずっと練習していたCKからの攻撃を、中野は
CKの時に何度もダイレクトで頭を合わせて来たことです。幸い、決められる事は
なかったのですが、そんな意味でもかなりレベルが高いチームだと感じました。

前半、先ほどから盛んに個人技を繰り出していたCFに、ついにうちのDFがかわされ、
ゴールにきれいに流し込まれてしまいました。以前から一対一で負けないことを
課題に頑張ってきたのですが、さらに上を行かれた印象でした。

力の差を見せつけられての0-2ビハインドに、うちのCH、M君が悪い癖を出し
始めてしまいました。足が止まり始めて真中がぽっかり空き始めました。
相手は中盤でより自由になり、左右にパスを散らしていきます。

そして前半、終わり頃、うちの右サイドを深々とえぐられ、ラインを割ったと
思ったのですが、そこからマイナスの鋭いクロスにニアで合わせられ、ダメージ
大きなやられ方で3点目を献上してしまいました。ラインを割った時に一瞬、
動きを止めてしまったのも原因のひとつです。

ハーフタイム、7分もあったはずなのですが、すぐに時間になってしまいました。
トップの5年生は雰囲気に飲まれたのか、全く持ち味を出せずにいたため、もう
一人の5年と変えました。そしてロングシュート対策もあって、復帰したての
背の大きなGK、N君を投入しました。もし、相手攻撃のキーマンが一人だけなら、
マンツーマンのDFが得意な、エースキラーの5年生DFを使う選択もあったのですが、
そうすると守備の組織が乱れ、とてもこの相手の攻撃には耐えられないと、その
選択肢は捨てました。キーマンは一人どころか、2,3人もいたのです。

真ん中はパスの前に自分で仕掛けて遠目からでもシュートで終わるように指示
しましたが、自分で行けないからパスしてるんだ、とぽつりと言ってました。
つまりは相手のスピードと寄せに、自分での突破は無理だとパスを選択している
と言っているのです。まあ、正直なところかもしれないですが、無理そうでも
リスクを冒さなければ、何も起こらないのです。周りから見ると消極的なプレイが
目立っていたのです。

後半、真ん中を使ってのワンツーやスルーパスがなければ、単調なサイド突破や
ロングボールしかバリエーションはありません。守備は忙しくなるばかりです。

守備はハーフタイムで気合を入れ直し、だいぶ相手への対応も慣れてきました。

幸いなことにDF陣は最後まで気持ちを切らさず、本当にしぶとい守りをしてくれ
ました。こういう時に女の子の方が、ひたむきなプレーができるものだと思い
ましたね。スピードではかなわないはずなのに、抜かれた後の必死のカバーが
何度も決定的な場面を阻止してくれていました。

後半はついに0-0でした。こちらの攻撃は、カウンター気味に後半投入のCFが
ゴールに迫りましたが、ついにゴールを割ることはなく、相手の怒涛の攻めは、
うちの必死のDFが守り切りました。

結果は0-3でしたが、正直、もっと取られてもおかしくない試合展開でした。
そのせいか、試合後、悔しくて泣いている選手や、極端に落ち込んでいる選手は
いませんでしたね。自分も終わってすぐは悔しさどころか、このチームには
ちょっと勝てないな、と率直な感想しかありませんでした。

その後、淡々とダウンとミーティングをこなし、灼熱の中、伊那少年対松川の
試合を見ましたが、確かに良い勝負をしていましたが、隣の鎌田対シンカーズや
ガーフ対NOZAWANAを見て、さらに中野のプレーを見た後では、だいぶレベルの差を
感じずには居られませんでした。伊那少年は立ち上がりに挙げた虎の子の1点を
守りきり、久々の全少一回戦突破を決めました。ちょっと羨ましかったですね。

うちはずばり、一からの出直しですね。悪いところがいろいろあって、課題が
盛りだくさんです。大会も今後、たくさん組まれているので、モチベーションを
上げて頑張ろうと思います。強い相手に負けると刺激になると思うので、下手に
弱いところに勝ってしまうより良かったのかも・・・。

火曜にはベスト32が判明しました。ほぼ予想通りな結果ですが、番狂わせも
多少はあったようです。上伊那からはTOP A、みすず、南箕輪が残ったのですが、
やはり残るべきチームが残りましたね。みすずは近年、良く勝っています。運も
あるでしょうが、さすがですね。
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