伊那人のサッカーぶろぐ

二十年来のアルゼンチンファンである筆者「Menotti」のサッカー観戦記。U12の少年サッカーも応援しています。

アルゼンチンの危機、マラドーナの苦悩・・・

2009年09月11日 22時37分43秒 | ワールドサッカー

2010年、南アフリカW杯への切符をめぐり、世界中が盛り上がっています。

日本オランダに破れ、ガーナに逆転勝ちを収め、本田俊輔がどうの、森本はどうした?と言っている間に、世界では続々とW杯出場を決める国が出てきています。

まずは全勝でイングランドが決めました。スペインもです。イングランドは今回は危なげなかったですが、結構、近年では出場を逃してたりするのです。

オランダだってそうです。とにかくヨーロッパは、実績のある強い国でも、組分けにもよりますが、全く油断が出来ません。アジアなんか問題にならないほどの激戦区なのです。ヨーロッパの国は、日本や韓国は楽で良いな、なんて思ってるかも知れませんね。

今回で言えば、あの、クリスティアーノ・ロナウドや、デコを擁するポルトガル。グループがそもそも厳しいのですが、かなりヤバいです。本戦でも優勝候補となりうるような国が出られない可能性もあります。

そして今日の本題、アルビ・セレステ、我らがアルゼンチンが大ピンチです。

ホーム、ロサリオのブラジル戦で1-3の完敗を喫し、ブラジルにW杯出場をプレゼントすると、4日後のパラグアイ戦でもまさかの0-1で3連敗、プレーオフの5位にまで転落です。後の2試合、ペルーは大丈夫でしょうが、最後ウルグアイ戦。この2試合の結果次第で、プレーオフすらヤバいかも知れないのです。パラグアイアルゼンチンに勝ってW杯出場を決めるとは、さぞ気分良かったでしょう。

私がサッカーを見始めて、30年以上経ちますが、こんな事はあまりありません。確かにプレーオフは一度あったように思いますが・・・。でも出れなかったことはないのです。

残念ですが、やはり名プレーヤーが名監督になり得ないと言う実例を示してしまうのでしょうか。神と称されたマラドーナも、今やアルゼンチン国内では解任を求める声が過半数を占めているようです。ただ、本人は「最後の血の一滴まで戦う」と続投を宣言しています。マラドーナのバックには、80年代にマラドーナ中心のチームを作り、86年、90年と優勝、準優勝に導いた、あのカルロス・ビラルドがいると聞きます。それなのに・・・最後はやはり監督の采配、能力が物を言うのでしょうか。

マラドーナが監督になっての5試合、負け越しているのです。あのメッシ、テベス、アグエロなどのスターを擁するアルゼンチンが・・・。

本当に、どうにかならないのか、という気持ちでいっぱいです。

10月の2試合、何としても勝って欲しい。

3連敗の試合をよく見ていないので何とも言えないのですが、組織が出来ていない、と言う声がありました。本当にそうなのでしょうか。

アルゼンチンはいつでも各国で戦う選手達が、急に集まって代表戦を戦うことになります。それはブラジルとて同じ事、今までもずっとそうでした。その中でも個人個人の能力の高さで、そのコンビネーションを補い、結果を出してきたのです。

マラドーナは、監督としての姿勢を、メノッティとビラルドから学んだと言っているようです。何とかここは踏ん張って本戦出場を決め、監督としてさらに成長していってほしいところです。

最後に、個人的に気になっていることは、一度代表を遠ざかったベロンを呼び戻し、ボカの英雄であるファン・ロマン・リケルメを全く招集していない事です。

一時期から確執があるとの噂ですが、とても残念なことです。

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