読書感想日記

最近読んだ本の感想

「国民の遺書」小林よしのり著 株式会社産経新聞出版

2010-09-16 23:59:21 | 歴史物
 電車の中で広げた、この本の中は、まさに太平洋戦争末期のまっただ中であった…
 そこには、頁をめくる度に、大切な人の安全と、我が国の将来の繁栄を祈りつつ、尊い命を捧げた人々…私が生きてきた年月の半分にも満たない年齢で、その人生を捧げた方々もいる…の心の叫びが綴られている。
 次第に、胸に熱いものがこみ上げ、文字を辿ることがつらくなり…ふと、顔を上げる。
 窓の外には、英霊となられた方々が夢にまでみたであろう、繁栄した街の光景が広がる。
 しかし私を含めて、車内の乗客は、それらの方々の想いに応えて、精一杯生きていると言えるだろうか…
 更には、我が国の政治は、器も能力も知識もない者どもが政権を握っているという、あまりにもお粗末で恐ろしい時代に陥っている始末…

 「死するとも なほ死するとも 我が魂よ 永久にとどまり 御國まもらせ」

 これほどの勇気をもって、命を捧げられた人々の思いを、我々は踏みにじっていないだろうか…


 「子の孫の その子の孫よ 千代かけて 祖國をまもれ 心つくして」
 
 この遺訓に対して、どれだけの国民が、胸を張って応えられるだろうか…

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