読書感想日記

最近読んだ本の感想

『菜の花の沖』 司馬遼太郎 著 文藝春秋

2008-10-03 22:35:19 | 歴史物
 田舎の小さな集落の掟に怒り、水主たちの仕事の掟にじれったくなり、時が止まった幕府の無策としか思えない掟にあきれ…しかし、それらは、長年培われ、守られてきた伝統とすれば、当時としては、当たり前のことだったのでしょうか。
 と考えていくと、最後には「私は、何と器が小さいのだろう。いや、今まで何をしてきたのだろう。」というところへ行き着いたのです。
 嘉兵衛さんの細かな心配り、天性の勘や桁違いの行動力に比べて、あまり歳の違わない私は、時代は異なるとはいえ、一体、何をしているのだろうか、日々をどれほど無意味に過ごしているのか、と…
 そんなわけで、自分にできることを広げてみようと、最近、子どもが使わなくなった基礎英語のCDを聞きはじめましたが、これからも、色々なことに興味を持ち少しずつでも挑戦していきたいと考えるようになりました。
 それが、いつの日にか、何かしら人の役に立てれべいいな、と思います。
 そして、私の最後を見送ってくれる人がいたら、嬉しいですね。
 「オラー、タイショウ」と…
コメント
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