「最後の医者は桜を見上げて君を想う」二宮敦人他 著 TOブックス

　登場人物がそれぞれ個性的で、その考えや手法には、それぞれが理解できるものの、正しい、とは言い切れないことに歯がゆさを感じつつ、第一章、第二章と読み進むにつれて、胸が苦しくなり、今の自分の環境が如何に恵まれているのかを改めて感じ、今を大切に生きよう、と誓いました。
　個人的に、ここまでで作品を終わらせればよかったのでは…と思うほど、第三章は無理を感じるものでした。残念です。
　しかし、全般的には胸を打たれるもので、出会えてよかったと思います。

　胸を打たれる、といえば、昨日のフィギュアスケートの全日本選手権女子は、坂本花織さんと、そして何と言っても三原舞依さんの演技は、胸を打たれるものでした。
　まぎれもなく、この二人が今の日本女子の代表でしょう。