ローカル線で行こう！ 真保裕一 著 講談社

改めて「田舎」「故郷」のある人を羨ましく思いました。
　必ずしも、故郷が「懐かしい場所」や「帰れる場所」とは、限らないとしても…
　賑やかだった頃の故郷を取り戻そうと、賢明な主人に対してエールを送っていた私が[、いつしか、主人公から逆にエールを送られて元気にしてもらっている…とても気持ちのいい作品でした!!

櫛引守道 木内昇 著 集英社

文字を読んでいるはずなのに、私の目の前には、喉かな田舎の宿場町が広がり、人々が生き生きと生活していました。
そして、登場人間の心の微妙な動きが巧みに綴られています。
ただ、時代の大きな変化を背景として、物語の伏線となりそうな人物が幾人も登場するのだから、もう少し話しを膨らませることができたのでは…