読書感想日記

最近読んだ本の感想

「天才」 石原慎太郎 著 幻冬舎

2017-03-13 11:08:44 | 小説
 歴史、人物を含め、勢力や権力に都合の悪い存在は、マスコミを始め大々的に悪者扱いし、国民を洗脳し、稀代の悪者として歴史に残されていくのであろう。
 政治家は、官僚ではない。
「海外の政治家」を見れば明らかであるように、俯瞰的な立場からの、強いリーダーシップと、先見の明が必要なのだが、そこには、抵抗する勢力が必ず生じる。
 主人公は天才的な政治家であったがために、反感を抱くものからの包囲網により悲劇的な結末を迎えることになる…
 この作品は、著者が、今更そんなことに気づいたふりをして、主人公に対する贖罪のつもりなのでしょうか…しかし、贖罪を装いながら本作品で儲けるなんて、著者は、作家としては有能なのでしょう…
 
 当然ながら、組織の長は、決裁事案についての最終的な責任を負います。
 著者は、自らの過去の決裁事案に関する記者会見をするにあたり、大層偉そうなことを発言しておきながら、いざ会見では「みんなの責任でしょう」なんて…
 全く、開いた口が塞がらない。自ら「私は小物です」と証明した会見でした。

 また、現在の予算委員会でも、もっと審議すべき事案が山積みのはずなのに、何とか現政権の弱みを突こうとばかりする、民進党どもの姿勢には辟易する。
 答弁に対する野次やあまりに稚拙な「えー」の大合唱…
 その政党の中には、きちんと議員としての仕事をしている人もいらっしゃるが、基本的に、こんな輩どもへ投票し、国会議員様にさせた人々は、マスコミの恣意的な報道ではなく、きちんとテレビ中継を見て、大いに反省してほしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする