読書感想日記

最近読んだ本の感想

「星の子」 今村 夏子 著 朝日新聞出版

2020-03-12 19:24:09 | 詩集
 信じること。信仰する心。
 そこから生まれる力は、とてつもない力を生み出します。
 
 守られているという安心感、精進しようとする向上心、身も心も捧げんとする精神…

 表現の難しい題材を、親子の関係、中でも子供の置かれた環境を中心に、読みやすく描かれています。

 何かを信じる心、成長に伴い揺れる子供の心、そして何よりも子供の健やかな成長と幸せを願う親心が揺れ動き、読み返すほど終盤の情景に胸が熱くなりました。
 
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「テレジン収容所の小さな画家たち詩人たち」 野村路子 編著 ルック

2017-10-30 17:40:46 | 詩集

 鮮やかな色使いの素敵な作品たち。

 かわいらしい言葉で綴られた「生」への憧れ。

 そして、その脇に控えめに記されているのは、作者の名前と生年月日と…

 なかなかページをめくることができず…

 作品に胸がつまり…

 あまりの史実に涙も出ない。
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「王様とサーカス」 米澤穂信 著 東京創元社

2016-01-09 15:58:25 | 詩集
 気が付くと、私は主人公とともに異国の真っ只中にいました。
 不慣れな異国で、いわくありげな人物たちとに囲まれ、あり得ない事件が発生…
 マスコミに携わる主人公は、ごく自然に、事件の取材に携わり…何がかが繋がりはじめると同時に、生命に危険が迫る…
 と、ミステリーの王道を満喫させていただきました。

 と同時に、あらためてマスコミの怖さを感じました。
 まず、既定の結論があり、合った素材を選ぶ…つまり、偏向報道は当然、ということ。
 例えば、『スケート界の至宝』である浅田真央さんに関しては、ごく些細なミスでも、誇大に批判する文章に併せて、苦しそうな表情の写真を添えて、イメージダウンばかりを狙う…
 一方で、『何をしでかしても』庇ってもらえる、いや、『都合の悪いことは全く報道されない』者がいる…
 報道に携わる者には、こんなことにも、何の疑問を持つ者はいないのか?
 
 
 
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「はだか」 谷川俊太郎 著 筑摩書房

2014-04-07 00:14:20 | 詩集
ひらがなで綴られる詩集。
一見、子供の目線で書かれているようだが、読み返す度に違った意味を感じる、奥の深い作品たち。
全体的に、物寂しさを感じる中で、特に冒頭の作品には、何故だか胸騒ぎにも似た悲しみを感じ、思わず「行かないで」と…


一方で、同じように言葉を媒体として、色々なことを伝えるべき我が国のマスコミは、相変わらず最低な輩たちだ…
教科書に当然の内容を載せただけのことを、大変なことが起こったかのような報道をするるばかりか…このことを、わざわざ外国に意見を求め、反応を報道するなんて…
世界中のどこに、自分の国の教育について外国に意見をめ、報道する国があろうか…
まさに、愚の骨頂であろう…
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「寺山修司少女詩集」寺山 修司 著 角川文庫

2013-09-25 16:41:05 | 詩集
 遠い昔、私は「詩」というものに興味を持ち、言葉をつなぎ合わせたものを、幾つか作ってみたことがあった…
 
 儚げで、あるいは陰湿な世界に触れたように思いましたが、正直に申して、今の私には、もっと広く深いはずの「詩」の世界に踏み込むことはできませんでした…
 もっと、言葉を知り、色々なことを知らなければ、わからない世界なのでしょう。
 こんな私が、この作品を手に取ったのは、今年、最も日本を元気にしたであろう娘さんのお母さんが、この作品を推薦していたのを目にしたから…
 私は、もちろん娘さんからも元気を分けていただきましたが、それ以上に、憧れを抱いていた人が、ますます素敵になられていることに、元気をいただきました。
 やや話しがそれてしまいましたが、ぜひ「詩」という世界の広さ、深さ、そして美しさを感じたくなり、もっと、表面だけではない言葉の真の意味を、そして世界を知りたい、と思いました。
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