読書感想日記

最近読んだ本の感想

「テレジン収容所の小さな画家たち詩人たち」 野村路子 編著 ルック

2017-10-30 17:40:46 | 詩集

 鮮やかな色使いの素敵な作品たち。

 かわいらしい言葉で綴られた「生」への憧れ。

 そして、その脇に控えめに記されているのは、作者の名前と生年月日と…

 なかなかページをめくることができず…

 作品に胸がつまり…

 あまりの史実に涙も出ない。
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「風のかたみ」 葉室 麟 著 朝日新聞出版

2017-10-26 23:16:05 | 小説
 胸を打たれる物語。
 後半に入ると、いよいよ著者が本領を発揮する。
 目頭を熱くしつつ、思わず「そうだ、そうだ。」と、何度も頷いている。
 細かな部分に至るまでのさすがの描写。

 ただ、説明文のような文章まで必要かな…と所々気になってしまいました…
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「夜行」 森見 登美彦 著 小学館

2017-10-01 22:16:18 | 小説
 いつの間にか、あるいは突然に、パラレルワールドへ迷い込んでしまったら、どうすればよいのでしょう…
 というよりも、果たして、世界が変わったことに、気付けるでしょうか。

 その世界の入り口は、暗闇の中に多くあるのかもしれません。
 私も、自然界で、目の前にあるはずの自分の手のひらが、全く見えない暗闇を体験したときは、全く知らない世界へ迷い込んだようで、恐怖に近い感覚でした。

 時には、すべてが上手くいったり、反対に失敗ばかり…という日があります。
 「デジャヴ」、あるいは、眠っている間に見ていると思われている「夢」までもが、もしかすると、いつの間にか、異なる世界に迷い込んでいるのかもしれません。
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