トップスケーターの流儀 中野友加里 著 双葉社

　フィギュアスケートという競技を愛し、全力で挑む選手たち…
　だからこそ、彼らしかわかち合えない苦労の数々…
　互いを尊敬し会う元選手と選手たち…だからこその対談集だと感じ、気持ちよく読ませていただきました。
この作品に登場する選手を含めた大勢の人たちが、次々と銀盤の舞台を去っていますが、皆さんの今後のご活躍をお祈りしております。

　今年は、無良選手や村上選手、宮原選手や加藤選手と有望な選手が世界を舞台にして頭角を現してくれ、感動させていただきました。

　また、今までの解説者…特に女子は…連盟に媚びを売り…素晴らしい技術をろくに解説せず…一つ覚えの精神論ばかり…特定の選手ばかり厳しい解説…と呆れておりましたが…

　しかし今年は、織田さん鈴木さんのお二人が解説をされ、選手に愛情をもって、きちんと的確に技術を解説してくれているので、ぜひ引き続き、お二人の解説を熱望します。

虹の岬の喫茶店 森沢明夫 著 幻冬舎

あ～旅をしたい…

時間やお金のこと全く気にせずに、まだ訪れたことのない土地へ…

とうの昔に忘れ去った、ときめきやら若き日々の夢や思い出なんかを引き連れて…

いや、旅先だからこそ、じっくりと思い出にひたることができるのかもしれません。

そして、新しい自分を見つけることもできるのかもしれません。

また、おいしいコーヒーをどうしても飲みたくなりました。

とても心温まる作品でした。

未来のスケッチ 遠藤 功 著 あさ出版

著者が自ら記されているように、この作品は、運営に成功している公的施設を題材にした経営戦略的ジャンルの作品にしたかったのでしょう…
よって、仕方がないとは思いますが、旭山動物園の良さが、伝わって来ませんでした。
かといって、経営戦略についても、同じことを、ただ言葉を変えて繰り返しているようにしか感じられず、失礼とは思いますが、結局、中途半端な作品としか受けとれませんでした。