読書感想日記

最近読んだ本の感想

「鍵のない夢を見る」辻村深月 著 文春文庫

2023-07-30 17:42:46 | 小説
 他人が考えていることは、表情や言葉だけではわからないもの。
 大人だから、というだけではなく、人間が心の奥底に秘めている自己中心的な心理を冷静に描いている。
 どうしてそうなってしまうの?と、つい口にしてしまいつつも、早く先を読みたくて仕方がない。特に、終わりの二つの話は一気に読んでしまう。素晴らしい作品です。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件」早坂 吝 著 講談社文庫

2023-07-30 17:17:50 | 推理物
 途中から世界観がガラッと変わり、さらには人をおちょくるかのような差し込み文があったり、君たちは俺の世界についてこれるか?と言わんばかりの剛腕に戸惑いましたが、面白かったです。本作で自ら紹介されている未完らしき作品も、是非読ませていただきたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「舞璃花の鬼ごっこ」真下みこと 著 TO文庫

2023-07-23 18:55:11 | 小説
 鬼が追い詰められていく「鬼ごっこ」
 桃太郎がいなくても、猿やキジや犬が知恵と能力を出し合えば、鬼に勝てる
 そこには、犠牲も伴ってしまうことがあるが…
 現代にも「敵討ち」制度があってもいいと思いました
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「同志少女よ敵を撃て」逢坂 冬馬 著 早川書房

2023-07-02 22:03:31 | 小説
 人間のありとあらゆる感情を、休むことなく揺さぶってくる。
 敵とは、味方とは、正義とは、悪とは、倫理とは、平和とは、様々なことを問うてくる。無駄な文が全くない素晴らしい作品です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする