読書感想日記

最近読んだ本の感想

白菊 山崎まゆみ 著 小学舘

2014-10-31 23:46:23 | ドキュメンタリー
夜空に、一瞬の大きな華が咲き…腹に響く重低音…一瞬のうちに華は散り…そして広がる観客の歓声と拍手…
日本人でよかった…と感じる瞬間である。

当時のソ連による筆舌に尽くしがたい体験を生き抜いた人だからこそ抱く、失った仲間への思い…そして、当時の米国による戦争犯罪であろう民間人に対する空爆や、震災に苛まれた土地…だからこそ、花火に込めた「鎮魂」の思い…

はじめから終わりまで、花火の素晴らしさ、花火の作り手に対する畏敬の念…それらが強く伝わってくる素晴らしい作品でした。
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てのひらの父 大沼紀子 著 ポプラ社

2014-10-31 22:45:40 | 小説
私にとって、この物語の主人公は、「トモミさん」です。
仕事も家庭も、どちらも中途半端となっている私にとって、まさに、私が遥か昔に思い描いていた父親像であり夫の姿でした。
そしていつしか、私を励まして欲しい…等と彼に甘えを抱いてしまいました…
こんな私だからこそ「家族は、すれ違ってしまうもの」というようなメッセージに、とても救われました…
実の家族だからこそ、互いに愛情や思いやりを抱き、ぶつかりあってしまうもの…と本気で頷きつつ、今更ながら、トモミさんのような存在に一歩でも近づきたいと強く思いました…
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新幹線お掃除の天使たち 遠藤功 著 あさ出版

2014-10-01 16:39:23 | ドキュメンタリー
成長する会社…そこは、仕事に「誇り」をもち、お互いを「尊重」しあえる職場…紹介されているエピソードの一つ一つに、働いている職員の意識の高さがあらわれている。

経営や業務管理の入門書としても、読みやすい構成となっています。
とても過酷な業務でも、やりがいを感じられる…そういった職場で働けたなら…

一方で、国会議員とは、何のために存在しているのか…
国会中継では、準備してもらった質問を、何度もつっかえながら棒読みするだけの者…果ては、堂々と居眠りしている者…ヤジる者も含め、その顔を写すだけではなく、氏名、政党名、選出地区等も合わせて表示してほしい…
国民の代表として、国民から高額のお給料をいただく等している人びとなのだから、きちんと仕事をしているかどうか、常に検証できる手段は、必要であろう。
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