読書感想日記

最近読んだ本の感想

「下町ロケット」池井戸 潤 著 小学館

2011-08-31 23:00:33 | 小説
 人生には、壁のような山がそびえ、はい上がれないような深い谷もある。
 そんな困難を乗り越えて目的地へたどり着いても、望んでいた結果を手に入れられる保障もない…それが人生。
 また、困難を乗り越えるためには、家族や仲間などの協力が必要不可欠であるが、その仲間の中にも、マイナスの作用を引き起こす人がいる…
 そんな度重なる困難に打ち勝つために、どうすればいいのか…
 私は、主人公以上に彼の人生について憤り、興奮し…感激しました。
 夢と勇気をもって生きていく人生の素晴らしさを教えていただきました。
 
 私事ですが、微々たる応援ながら、できるだけ国産品を買うように心がけています。
 日本の職人さんは、精進を重ねて手に入れた究極の技を持っています。
 その彼らが生み出す製品なのですから、素晴らしいのはもちろんです。
 また、日本の工場のロボットも同様に、製品が優秀であることは当然です。
 だからこそ、もっともっと日本の製品を買うことで、日本の産業を、日本の職人さんたちを応援していきたいと思います。
 日本万歳!
 Made in Japan 最高!
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「この命、義に捧ぐ」門田 隆将 著 集英社

2011-08-22 23:31:40 | 歴史物
 果たして、「義」とは何なのか。
 御恩に報いるため、恩人のために私を捨てて果たすべきことである。
 だからこそ、「義」を果たすことは、決してたやすいものではない。
 主人公は、自分をはじめ多数の日本人が受けた恩義を決して忘れることなく、恩人が危機的状況に陥ったと知るや、すべてを捨てて単身で外国へ潜り込み、まさに生命をかけて「義」を果たそうと行動する。
 そう、日本人が忘れつつある美徳が、ここにある…
 
 
 その国の人々は、本年3月、我が国に大災害が発生したときに、いや、今現在でも積極的に募金活動等をして、膨大な額の寄付をして下さっている。
 この大きな善意を、マスコミが積極的に報道をしようとしないのは、一体なぜなのか。
 トモダチ作戦を力強く展開して下さった米軍の人々と同様に、その国の人々が我が国へ寄せて下さっている真心を、もっと国民に知らせるべきではないのか。
 これまで我が国が築いてきた諸外国との良好な関係を、現与党政権が、ことごとく破壊し尽くそうとしている姿勢に、一体いつまで、マスコミは追従するのか。
 そして、この善意に対して、私たちは、どうやって感謝し、恩義に報いるべきだろうか。
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「羽生善治の思考」羽生 善治 著 ぴあ株式会社

2011-08-17 01:02:35 | ドキュメンタリー
 勝負に勝つためには、戦法の基本を学び、対戦相手のデータや新しい戦法を研究することが大切である。
 しかし実は、それらは既に過去のものなのだ。
 いかに初期の段階で、新たな戦法で対応できるか…それが、勝利の鍵である。
 勝利のためには、データに囚われたり自分のスタイルにこだわってはいけない…それは、日々研鑽を積んだ結果の高度な技術でしょう。
 将棋の世界とは奥の深いものであると知り、また、物事の考え方に、新たなヒントをいただきました。
 そして、将棋をはじめとする日本文化は素晴らしい!と感動しました。
また、羽生さんをはじめとする優秀な棋士が生まれる日本人ってすごい!と、あらためて誇りに思いました。
 がんばろう、日本!
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「ほのかなひかり」森 浩美 著 角川書店

2011-08-11 00:16:04 | 小説
 またしても、胸の奥深くに響いてくる話しが散りばめられている。
 人と人…それは恋人であり、家族であり、先輩後輩であり、上司と部下であり…例え偶然の出会いであっても…人々を結びつける絆が弱まり、離ればなれになってしまう…という状況に陥った後こそ、絆は強くなり、そして、ほのかなひかりを灯す…羨ましくて、眩しくて、素晴らしいひかりでした。

 それにしても、7日の高校野球第3試合は、後味の悪い試合だった。
 審判どもがこぞって、花巻東選手たちの故意でも悪質でもない行為に対して、走塁妨害だとか守備妨害だとか難癖を付けて、彼らが岩手の人々の心に灯すはずだった「ひかり」を踏みつぶしてしまった…
 11日、またしても審判どもは、やりやがった。
 第3試合9回裏、普通にタッチアップした選手をアウトと誤審して、逆転劇という「ひかり」を掴もうとした彼らを容赦なく踏みつぶした。
 努力を重ね、不遇の境遇を乗り越えてきた郷里の代表である選手や監督。
 彼らが審判に従順なため、自分たちの誤審を認めない審判どもの姿勢は、許されない。
 審判どもよ。球場にいる人をはじめ、見ている人はいる。
 自分たちの誤審が、どれほどの影響を及ぼすものか、今一度、よく考えた方がいい。
 選手たちの、いや郷里の「ひかり」を踏みにじる審判は、即刻辞退するべきである。
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「翼に息吹を」熊谷 達也 著 角川書店

2011-08-05 00:28:57 | 歴史物
 第二次大戦も終戦間近に迫った我が国の南方の空港。
 …そこは、特攻隊の出撃最前線基地である…
 五分咲きにすらならないほど若い命を捧げ、散らしていった少年たちの姿はもちろん、それ以上に、後方支援として技術面や精神面で彼らを支えた人々に光を当てている。
 人々は、彼らを軍神と崇め、精一杯支えて、旅立つ彼らを華々しく見送るが、それらの行為が、実は、彼らを追いつめているのではないか…

 戦闘機などメカニックについて、とても詳しく調査されているが、人物描写が絶妙な熊谷さんであればこそ、メカの説明は写真や図面をつける等して、登場する人々をもっと掘り下げてほしかった…と感じたのは、著者に求めすぎだろうか。
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