ふっと思いついて、トマト農家Hさんを訪ねました。
「おれは有機農家じゃないよ。」昔、初めて会ったとき、開口一番に宣言されてしまいました。けれど、彼の農の姿を見ていると、フジサキなどは足元に及ばない真摯な態度です。畑を見ると、良く分かります。
彼は言わないけれど、どこまで農薬を減らせるかに挑戦しているようです。
彼に会って元気をもらおうと思ったのも事実ですが、フジサキには下心がありました。今頃、とても忙しいはず、なのはな村のみんなの実習を受け入れてもらおう・・・と。
見事、フジサキの下心とおりになりました。
一週間、みんなの作業態度を見てもらい、賃金もいただくことになりました。そして、生活介護支援事業利用者さんの内職となるパックのシール貼りの仕事ももらいました。
「とても楽しいよ、みんなといると。」と、彼は言います。みんなのおやつにと、朝、握り飯をにぎってきたり、と。「それはやりすぎだよ。」と、フジサキは言いますが、「おれはおやつに食べるからね。一人で食べるわけにはいかないよ。」と、平然としています。
新しい何かが始まる予感がしています。フジサキの予感は、よく当たるのです。
破顔一笑の枦さん(名前を発表してしまいました。はじさん、と言います。)です。
トマト嫌いの人も、彼のトマトなら絶対好きになります。
6月頃まであります。