ボクシングの「世紀の一戦」はメイウェザー選手がパッキャオ選手に判定勝ちした。メイウェザーの強みは驚異的なスピードだ。単に動作が早いだけではなく動体視力も優れている。多分、主観的時間が早く経過するのだろう。
主観的時間が早い、とは分かりにくい表現だと思う。漫画の「サイボーグ009」と「エイトマン」についてイメージして欲しい。どちらも超高速で動く能力を備えており、彼らが超高速で動く時、何が起こるか?周囲の動きが殆んど止まって見える。脳の活動速度が百倍になれば、周囲の動きは百分の一になり、自分の動きは百倍になる。最近の漫画であれば「はじめの一歩」に登場する稲垣学というボクサーがその典型例だ。一旦ギアが入れば対戦相手の動作がスローモーションのように見える。
実は私自身それを実際に体験している。アルバイトでトランポリンの指導員をしていたが、宙返りをする時には時間感覚が変わる。客観的には短時間の動作なのだが、本人には充分な時間に感じられる。だから着地に失敗しそうになってもちゃんと対応できる。
羽生結弦選手が4回転ジャンプを跳ぶ時、観客にとってはほんの一瞬だから何回転したかさえ分からない。しかし本人はしっかり確認しながら回転しているから演技中に動作を修正することもできる。
ベーブルースは当時の78回転のレコード盤の文字が読めたそうだ。これは単に動体視力が優れていたのではなく主観的時間を早めることができたのだろう。打撃の神様と呼ばれた川上哲治氏は「ボールが止まって見える」と言ったが、必要な時に主観的時間を早めることができたのだろう。もしいつもボールが止まって見える状態であれば退屈で仕方がなかろう。子供がじっとしていられないのは時間が早いからであり、老人がのんびりしているのは時間が遅いからだろう。
あるいは崖から落ちて奇跡的に助かった人は、その短い時間に一生を走馬燈のように思い浮かべることが多いそうだ。だからこそ飛降り自殺は恐ろしい。ほんの一瞬の筈の落下が驚くほど長時間と感じることもあり得る。途中で飛降りたことを後悔しても手遅れだし、もしかしたら腕が砕け頭蓋骨が陥没するところをゆっくりと体験せねばならないかも知れない。一瞬の苦痛で総てが片付くと思っていれば大間違いになることもあり得る。
主観的時間が早い、とは分かりにくい表現だと思う。漫画の「サイボーグ009」と「エイトマン」についてイメージして欲しい。どちらも超高速で動く能力を備えており、彼らが超高速で動く時、何が起こるか?周囲の動きが殆んど止まって見える。脳の活動速度が百倍になれば、周囲の動きは百分の一になり、自分の動きは百倍になる。最近の漫画であれば「はじめの一歩」に登場する稲垣学というボクサーがその典型例だ。一旦ギアが入れば対戦相手の動作がスローモーションのように見える。
実は私自身それを実際に体験している。アルバイトでトランポリンの指導員をしていたが、宙返りをする時には時間感覚が変わる。客観的には短時間の動作なのだが、本人には充分な時間に感じられる。だから着地に失敗しそうになってもちゃんと対応できる。
羽生結弦選手が4回転ジャンプを跳ぶ時、観客にとってはほんの一瞬だから何回転したかさえ分からない。しかし本人はしっかり確認しながら回転しているから演技中に動作を修正することもできる。
ベーブルースは当時の78回転のレコード盤の文字が読めたそうだ。これは単に動体視力が優れていたのではなく主観的時間を早めることができたのだろう。打撃の神様と呼ばれた川上哲治氏は「ボールが止まって見える」と言ったが、必要な時に主観的時間を早めることができたのだろう。もしいつもボールが止まって見える状態であれば退屈で仕方がなかろう。子供がじっとしていられないのは時間が早いからであり、老人がのんびりしているのは時間が遅いからだろう。
あるいは崖から落ちて奇跡的に助かった人は、その短い時間に一生を走馬燈のように思い浮かべることが多いそうだ。だからこそ飛降り自殺は恐ろしい。ほんの一瞬の筈の落下が驚くほど長時間と感じることもあり得る。途中で飛降りたことを後悔しても手遅れだし、もしかしたら腕が砕け頭蓋骨が陥没するところをゆっくりと体験せねばならないかも知れない。一瞬の苦痛で総てが片付くと思っていれば大間違いになることもあり得る。