住んでいるマンションはもう築20年で来年の春になると最初からの住民は入居後20年に
なります。
バブルが弾けたとされる1992年(平成4年)2月までの売出しだったので
ド田舎に建っているワリにはバリアフリーだとか床のコンクリートの厚み
だとか、都市圏の有名ホテルを手掛けたビルダーの建物だと言うことも
ギリシャ神殿風のオートロックのエントランスに各階止まりのエレベーターと
近隣に建つ他のマンションを押さえてダントツの人気で、安サラリーマンに
とってはキヨミズブタイ並みに勇気のいる買い物でした。
でもねぇ、完全にバブルは弾けきってしまって不動産は暴落であっという間に半額の価値に。
その後もリーマンショックや大震災など景気の回復どころか低迷のまんまで、今じゃ買う場合でも
売出し当初の価格の1/6。
だから出て行くにも元の1/6以下の価格でしか売れません。
当初は銀行などの金融機関にお勤めの方や大手商社マンだったりの住民が多かったのに
そういう人種は転勤族が多く、一部の単身赴任を除いて半分ぐらいの住民が転居されました。
当初の契約で10年を超さないと賃貸にしてはいけない、3年以下転売禁止という規約があった
ものの、もう今では半分ぐらいが「あの人、何号室の誰?」って感じにまでなってしまいました。
まあね、年々段々と安い価格で入居して来る人種が増えてくるわけです。
いや、元来自分達も精いっぱいの背伸びをして入った下級層庶民ですから仕方のないことで
もうすでに化けの皮は剥がれてしまっています。
バブルの頃に億ションと言われた高級マンションも、億までしなくても中級にしてもマンションの
売出し当初からの入居住民がかかえる悩みのトップなのだそうです。
だからウチのような中途半端なところは猶更住民の低レベル化が進みます。
それはね 仕方のないことだと諦めているのです。
でもね、朝のテンションを揚げたいときに新聞を取りに出たり、夜に疲れて帰って来た時
エントランスの内側にある各戸用のポストがダイヤルロック式なのに・・・
だらしなく蓋が開いているのを見た途端、テンションがガクッ!と下がります。
そのダラシナサが住民のダラシナサを示しているようで、そのうえに宅配ピザやヘアサロンの
チラシなんかが べぇーーー っと舌を出していたりしたら最悪の気分に凹みます。
仕事柄いろんな住宅やマンションなどを見ますが、高級住宅街なんて住民の規律や管理が
行き届いていてゴミひとつ落ちていないですし、高級マンションでもエントランスに入らせて
もらっただけで背筋がピンと張るほどのところもあります。
そこまでせえ とは言いませんが、こういうのは勘弁して欲しいアタクシでした。