人生第2幕スタートして20数年、畑を掘り・印を刻り・木を彫りの半分・自然に親しむ生活です

篆刻(てんこく)という
漢字の文化、庶民的な
円空佛、こんな世界が
今も存在している!
つれずれ日記です

篆刻・印材の袴作り・超カンタン製作法(実用新案?)

2019-09-21 19:09:08 | 篆刻


篆刻作品の袴は印材の保護と美観を兼ねています。
しかしボンドを使用して手が汚れたり、アイロン使用で危険なこともあります。
就寝中、うとうとしながら(何とかカンタンな方法ってないかなア)

翌日、早速に実行。
3点のパーツさえ作っておけば、新しい袴もいとも簡単に完成です。

「あなた、実用新案登録したら、如何なの!」(勿論、冗談!)

ヒマがあるときにパーツを作っておけば、どんなサイズでも袴作りは2~3分で完成!(やったア・・・!)

基本は下記の通りですが、ご興味あれば色々工夫して品位の高い袴を作ってみてください。



準備するもの
*画用紙(100円ショップでOK)

*表具用裂地(表具屋さんに依頼して捨てるような部分を貰えばOK) 
  裂地は品格があり和風の雰囲気がでます

*赤い布(できれば絹の薄い生地)

*両面接着テープ(100円ショップで1cm幅と2cm幅の2ケ)

*ハサミ

制作順序
1)画用紙を1.5cm幅と1.2cm幅の2種類をテープ状にカットしておきます

2)1.5cm幅の紙テープに赤色の絹布を2cm幅の両面接着テープで接着させます
  折り返し部分に赤色の絹布が4~5ミリほど見えるように接着します
写真は表と裏です

3)1cm幅の紙テープには両面接着テープで裂地を密着させます(最後に巻き付けるため)
  写真は裂地接着の表と両面接着テープを密着させた離型前の裏です

4)裂地と赤い絹布を張り合わせておきます。
  直接、裂地と赤色絹布を張り合わせてもいいですし、画用紙を挟んで両面接着テープを
  使用すればキレイに仕上がります。(A-4サイズ程度で作っておけば袴が沢山作れます)




写真の如く、説明2)の赤色絹布テープを印材の周りにを1周と1/4 に巻き付け、1/4部分に両面接着テープで密着させます


巻き付けた状態です



次に説明4)の予め作っておいた張り合わせた裂地と赤色絹布を印材に併せてカットします。(写真参照)



印材の周囲に両面接着テープを巻き、離型紙は剥がして印材の周囲に密着させます




最後に説明4)の両面接着テープの貼ってある裂地を1周と1/4密着させれば完成!です。



文章にすると長くなりますが、ユーチューブ風に解説すれば、な~んだ、簡単ダ、と思われることでしょう。



尽くしても尽くしても・・・羊の立場

2019-09-19 19:22:25 | 篆刻




暇に任せて篆刻も時々いたしておりますが、思いついて干支熟語を刻してみました。

「羊」って随分とにんげんの役に立っているのに羊を褒める熟語がほとんどないことに
驚いています。

ジンギスカン料理に、羊毛製品、羊乳に、更には羊の大人しい性格を利用して
ふれあい牧場などで特に都会人を癒しています。

場所によっては草を食べ習性を利用して除草の役割もあります。

羊の種類は結構多いですがスーツなどに利用されるメリノウールは有名です。
メリノウールの大半はオーストラリア産のようです。

熟語の例ですが
「羊頭狗肉」外見は立派だが中身が伴わない
「屠羊之肆」自分の身の程に相応しい仕事のたとえ
「羊很狼貧」荒々しく道理に背きどこまでも貪欲なこと
「羊腸小径」曲がりくねっている山道など
「岐路亡羊」進路や方針が多くて何を選ぶべきか
「虎皮羊質」外見は立派だけど中身が伴わない
などなど、羊への感謝する熟語は見当たりません。


制作した熟語は「羊裘垂釣」羊の皮衣を着て釣りを楽しむ、いわばご隠居さん。
何も考えず釣り糸を垂れる、いいですね。

羊の産地は中国・オーストラリア・インド・イランなどが多いですが
人間一人当たりの羊の頭数は
モンゴルが10.5頭
ニュージーランドでは6.5頭
オーストラリアは3.1頭などとなっています、

世界的にカジュアル化の波が押し寄せ、羊毛製品の代表的なメンズスーツは下降線を
辿り、ウールセーターも合成繊維のフリースの台頭により苦戦中です。

伝統的な企業トップはスーツ着用が多いですがIT企業などのトップはTシャツ姿などが一般的に
なってきました。

比較的堅調なのは学生服とかリクルート・スーツなどで、毛織物産業は衰退基調にも見えます。

歌謡曲で「尽くしても尽くしても・・」という歌がありましたが羊を讃歌する熟語は
もっとあってもいいですね。

「特別」って、その理由は・・・

2019-09-17 18:19:49 | 日記


TVを視聴していますと、時々「今回、特別に撮影が許可されました!」
と、ちょっぴり自慢そうにナレーションが入る時があります。

「特別」って何だろう?
「特別許可」の根拠って何だろう?

撮影を許す基準ってあるのかしから?

NHKでも民放でも一般人が入れないような場所で撮影されることもあります。
マスコミだから「特別」扱い?

仏閣でも「特別」ご本尊公開の催事も耳にします。
「秘仏」の公開は参拝者を呼び込むための催事だと聞いたことがあります。
「○○遠忌」で「特別」公開もあります。

デパート、スーパーでも「特別」セールって頻繁に開催されます。
消費者も「特別」と言われると購入すれば何かお得感が感じられるからでしょうか。

「特別」とい言葉には曖昧さが潜んでいるようです。


写真撮影と申せば「円空仏」展示作品の撮影不可もあれば撮影自由ですという場所も、更に触れることができる
収蔵館もあります。

撮影不可、撮影OKの基準って何だろう、と思ってしまいます。
特に円空仏は数十年前までは水遊びの浮き輪代わり、というところもありました。
円空仏が有名になってからは庶民の仏像から格上げされた様相です。





秋ナスの季節です

2019-09-15 09:09:14 | 家庭菜園


8月21日のブログにアップ済ですが、ナスの剪定後、3週間ほど経過して9月10日頃より収穫できる
ようになりました。

秋ナスの季節到来です。

野菜の剪定で再度、収穫できるのはナスだけかも知れません。

例え方は適切かどうか不詳ですが野菜づくりは子育てに似ている部分もあります。

「土づくり」は「子育ての環境づくり」に似ており、野菜に最適な土壌を作れば
あとは自然の力に任せるしかありません。

栄養素が不足していないか、水やりは適切か、など野菜を観察しての処方箋です。

にんげんの出来ることって限りがあり、野菜づくりでも「野菜の種類により最適な環境を作る」
ことしかできなくて、いわば「アシスト」しかできません。

「野菜は野菜自身の力で成長する」

野菜が水分を要求していれば、ときどき水やりを行い、液体肥料も施します。
野菜はにんげんと異なり言葉を発しませんので、状態をよく観察して何が不足しているのか、
を見極めます。
勿論、専業農家の方と異なり専門知識も十分でなく、露地栽培ですので自然環境の影響も
大きく、あくまで趣味的な世界です。

可愛い過ぎてもダメ、放置過ぎてもダメ、という感じです。

つれあいは文句も申しますが野菜は文句も申しませんが発芽から収穫まで「適切な手入れ」が
整いませんと実を付けてくれません。
 
「種まき」前からの土づくりが収穫の多寡を左右するといっても過言ではありません。
野菜の種類によっては苗を購入して栽培いたします。

食欲の秋、家内が機嫌よく料理を作ってくれますように・・・

文字の表現・フォント

2019-09-09 11:56:35 | 篆刻





日頃、特に意識しなくても新聞、雑誌などの文字、またデジタル上の文字を通じて文章などの意味を
理解しています。

フォントの中核を為すのは基本的には中国・明の時代(14世紀~18世紀)に木版印刷で使用された「明朝体」が
ベースとなっているようです。(自信のなさそうな表現・・・!)

明朝体の特徴は縦画は太く、横画は細く、そしてよく観察しますと横線の終筆には▲が必ずあります。
厳密には正三角形ではありませんがフォントサイズを拡大しますと、
(なるほど、三角形が確かにある!ウロコと呼ぶそうですが)
と納得します。
三角形は頂点の位置を少し左に寄せていますので確認なさってみてください。

同じ明朝体でも発行する新聞社により微妙に異なります。
朝日、読売、毎日、産経、東京など各新聞社で使用しているフォントを比べてみてください。

雑誌や単行本でも出版社によりフォントが異なります。
岩波書店は主に精興社明朝体、新潮社は秀英細明朝体、文春文庫は文久細明朝体などと。
(鳥海修氏より)

写真の如く、明朝体以外のフォントも多数あり、それぞれ独特の味わいがあります。

「フォント」と」「篆刻で使用する書体」では共通点があり、デザインを工夫して表現方法を変えることです。

厳密には「書体」と「フォント」は違います。
書道などでいう書体は「甲骨文字」「金文」「隷書体」「草書体」「行書体」「楷書体」ですが
「フォント」は基本的には楷書体をデザイン化したものです。(仮名、英数字もありますが)

全く知らなかったのですが「書体設計士」という専門の方が様々なフォントを制作されているんですね。
その目的は「文字の見やすさ、美しさ」の追求です。
篆刻や書道と異なり、自己表現を押し殺し上記の目的だけに制作されています。

こうしてブログを制作していますが、小生のパソコンにも様々なフォントが標準装備されています。
パソコンのコントロールパネルでフォントを調べますとフォントも多彩です。
以前にはなかった字游工房の「游明朝体」も標準装備されています。


更にご興味ある方は「モリサワ」「ヒラギノフォント」「タイプバンク」「游書体ライブラリー」
「フォントワークス」「白舟書体」「イワタ」「ニィスフォント」「FONT1000」などを検索ください。

フォント数も千以上あるそうですから吃驚です。

よく観察しますと企業ロゴでもフォントデザインを競っています。
商品名の表示なども勿論ですし、店舗の看板など、際限がありません。

フォント表現でも例えば LOUIS VUITTON では
字と字の間が空いており、Oはまん丸になっています。(同じく鳥海修氏)

英数字のフォントはまだよく調べていませんが、フォントって奥が深い!

ところでパソコンで使用するフォントサイズが10.5という中途半端なサイズはなぜでしょう?
10.5ptはサイズが3.704mmだそうですが。
因みに10ptは3.528mm、11ptは3.881mm。