人生第2幕スタートして20数年、畑を掘り・印を刻り・木を彫りの半分・自然に親しむ生活です

篆刻(てんこく)という
漢字の文化、庶民的な
円空佛、こんな世界が
今も存在している!
つれずれ日記です

文字の表現・フォント

2019-09-09 11:56:35 | 篆刻





日頃、特に意識しなくても新聞、雑誌などの文字、またデジタル上の文字を通じて文章などの意味を
理解しています。

フォントの中核を為すのは基本的には中国・明の時代(14世紀~18世紀)に木版印刷で使用された「明朝体」が
ベースとなっているようです。(自信のなさそうな表現・・・!)

明朝体の特徴は縦画は太く、横画は細く、そしてよく観察しますと横線の終筆には▲が必ずあります。
厳密には正三角形ではありませんがフォントサイズを拡大しますと、
(なるほど、三角形が確かにある!ウロコと呼ぶそうですが)
と納得します。
三角形は頂点の位置を少し左に寄せていますので確認なさってみてください。

同じ明朝体でも発行する新聞社により微妙に異なります。
朝日、読売、毎日、産経、東京など各新聞社で使用しているフォントを比べてみてください。

雑誌や単行本でも出版社によりフォントが異なります。
岩波書店は主に精興社明朝体、新潮社は秀英細明朝体、文春文庫は文久細明朝体などと。
(鳥海修氏より)

写真の如く、明朝体以外のフォントも多数あり、それぞれ独特の味わいがあります。

「フォント」と」「篆刻で使用する書体」では共通点があり、デザインを工夫して表現方法を変えることです。

厳密には「書体」と「フォント」は違います。
書道などでいう書体は「甲骨文字」「金文」「隷書体」「草書体」「行書体」「楷書体」ですが
「フォント」は基本的には楷書体をデザイン化したものです。(仮名、英数字もありますが)

全く知らなかったのですが「書体設計士」という専門の方が様々なフォントを制作されているんですね。
その目的は「文字の見やすさ、美しさ」の追求です。
篆刻や書道と異なり、自己表現を押し殺し上記の目的だけに制作されています。

こうしてブログを制作していますが、小生のパソコンにも様々なフォントが標準装備されています。
パソコンのコントロールパネルでフォントを調べますとフォントも多彩です。
以前にはなかった字游工房の「游明朝体」も標準装備されています。


更にご興味ある方は「モリサワ」「ヒラギノフォント」「タイプバンク」「游書体ライブラリー」
「フォントワークス」「白舟書体」「イワタ」「ニィスフォント」「FONT1000」などを検索ください。

フォント数も千以上あるそうですから吃驚です。

よく観察しますと企業ロゴでもフォントデザインを競っています。
商品名の表示なども勿論ですし、店舗の看板など、際限がありません。

フォント表現でも例えば LOUIS VUITTON では
字と字の間が空いており、Oはまん丸になっています。(同じく鳥海修氏)

英数字のフォントはまだよく調べていませんが、フォントって奥が深い!

ところでパソコンで使用するフォントサイズが10.5という中途半端なサイズはなぜでしょう?
10.5ptはサイズが3.704mmだそうですが。
因みに10ptは3.528mm、11ptは3.881mm。