暇に任せて篆刻も時々いたしておりますが、思いついて干支熟語を刻してみました。
「羊」って随分とにんげんの役に立っているのに羊を褒める熟語がほとんどないことに
驚いています。
ジンギスカン料理に、羊毛製品、羊乳に、更には羊の大人しい性格を利用して
ふれあい牧場などで特に都会人を癒しています。
場所によっては草を食べ習性を利用して除草の役割もあります。
羊の種類は結構多いですがスーツなどに利用されるメリノウールは有名です。
メリノウールの大半はオーストラリア産のようです。
熟語の例ですが
「羊頭狗肉」外見は立派だが中身が伴わない
「屠羊之肆」自分の身の程に相応しい仕事のたとえ
「羊很狼貧」荒々しく道理に背きどこまでも貪欲なこと
「羊腸小径」曲がりくねっている山道など
「岐路亡羊」進路や方針が多くて何を選ぶべきか
「虎皮羊質」外見は立派だけど中身が伴わない
などなど、羊への感謝する熟語は見当たりません。
制作した熟語は「羊裘垂釣」羊の皮衣を着て釣りを楽しむ、いわばご隠居さん。
何も考えず釣り糸を垂れる、いいですね。
羊の産地は中国・オーストラリア・インド・イランなどが多いですが
人間一人当たりの羊の頭数は
モンゴルが10.5頭
ニュージーランドでは6.5頭
オーストラリアは3.1頭などとなっています、
世界的にカジュアル化の波が押し寄せ、羊毛製品の代表的なメンズスーツは下降線を
辿り、ウールセーターも合成繊維のフリースの台頭により苦戦中です。
伝統的な企業トップはスーツ着用が多いですがIT企業などのトップはTシャツ姿などが一般的に
なってきました。
比較的堅調なのは学生服とかリクルート・スーツなどで、毛織物産業は衰退基調にも見えます。
歌謡曲で「尽くしても尽くしても・・」という歌がありましたが羊を讃歌する熟語は
もっとあってもいいですね。
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