瞑想と精神世界

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退院

2013年08月07日 | 瞑想日記
今日、リハビリ専門病院を退院した。6月30日に脳梗塞で倒れて以来、38日間の入院生活だった。退院を前にした一週間ほどはリハビリのトレーニングはさらにハードになった。疲れて夜はぐっすり眠れた。家に戻ってすぐ体重を計ったら66.2キロだった。入院前が71.5キロだったから一か月ちょとで5キロは痩せたことになる。目標の65キロには届かなかったが、次の一週間の目標としよう。

最初の入院生活も、その後のリハビリ病院での生活も私にとっては始めての貴重な体験だった。最初の病院だけではなく、リハビリ病院という職場で働くケアワーカー、看護師、理学療法士、作業療法士の方々の姿にも深い感銘を受けた。こんなに素晴らしい方々が揃っているのは、ここが特別な病院だからとは思はない。たぶんこれが、日本の病院の当たり前の姿なのだろう。

麻痺が軽く、回復も順調だったため、心に余裕があったこともあって、病院での出会う人々との会話も楽しんだ。私を担当してくれた理学療法士や作業療法士、そして食事のとき同じテーブルだった患者の人々との会話も貴重だった。退院を楽しみにしている人も多かったが、私はもう少しこの病院にいてもよいと思ったくらいだ。スタッフの人々の気持ち良い働きぶりや患者への気遣い、声掛けなどを見ているだけでもうれしかった。

一方で、発病後に強くあった退院後の生活への気負いが薄れているのを感じる。二度とも麻痺が軽かったことの幸い、だからこそこれからの人生は魂の浄化を第一に思って、徹底的に生活を管理していこうという思い。もちろんその思いが消えたわけではないが、「しっかりやれよ、ともう一度だけ与えられたチャンスなのだ」という意識が当初のように強くはなくなっているようだ。発病前以上に、これをやりたい、あれをやりたい、あるいはあの本を読みたいといった欲も出てきている。これはこれで、平凡な人間のどうしようもない心の動きなのだろう。

ブログを書いていていいなと思うのは、二度も軽い麻痺で済んだことへの感謝の思いを書いた自分の文章を読み直すことができることだ。その思いが薄れてきたら何度でも読み直そう。しかも、こんなブログでも見ず知らずの人が読んでいてくれていて、時々コメントをくれたりする。入院中にもいただいたし、今日もいただいた。

脳梗塞で二度入院し、いずれも軽い麻痺で職場復帰できるということが、私にとって何を意味しているのか。その重い意味をずしりと受け止めよう。二度目は自分で動けなくなっていても不思議はなかった。普通の生活ができる命を「いただいた」のだと受け止めなければ、申し訳ない。「いただいた」命として生き、その生き方を報告しなければ、このブログを続ける意味はないのだ。



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