瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

苦しみという恩寵、ミンデルを通してその深い意味を確認した

2025年03月19日 | 読書日誌
◆エックハルト・トール『Stillness Speaks: Whispers of Now』(訳書は、『世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え』)より

Even within the seemingly most unacceptable and painful situation is a deeper good, and within every disaster is contained the seed of grace.(P70)

「一見もっとも受け入れがたく苦痛に満ちた状況の中でさえ、より深い意味の善が存在し、あらゆる災難の中にも恩寵の種が隠されている。」

以前、エックハルト・トールのこの本の印象に残った部分を抜き出し、感じたことを書くという作業をこのブログで続けていた。上もその一つである。今後、これを再開しようと思っている。自分の英語学習のためにも。

今、『臨死体験研究読本』の改訂版を書くためにアーノルド・ミンデルの本を読んでいると、上の同じ文章でも、以前とは少し違う受け止め方ができる。「どんなに苦しい状況のなかにも何らかの意味がある」という見方は、スピリチャルな世界ではよく知られた見方だ。改めてミンデルを読み返した上で、この言葉に接すると、これがより深く、そしてより希望をもってこの見方を受けとめることができる。

なぜか? それはミンデルの「プロセス指向心理学」が、プロセスワークないしドリームボディワークという方法をもっているからだ。彼は、夢と同じように病や身体症状も、私たちのパーソナリティの成長を促すための無意識領域からのメッセージととらえた。夢と病は反映しあい、同じメッセージを送って、私たちに本来備わっているプロセスを展開すように迫ってくる。

それを受け止めて、その深い流れをせき止めず、プロセスが展開するような姿勢をとれれば、古く小さな「自己」は死に、より大きな自己へと私たちは変貌しうる。それを成長という。ミンデルは、夢や身体症状だけではなく、私たちが人生で遭遇するさまざまな困難も、そのようなメッセージと受け止めることができるという。その意味を知り、そこに隠された本来のプロセスが充分に展開するように仕向ければ、困難は成長への契機となり、そして私たちが成長するということは、私たちの人生の意味なのだ。

トールが「より深い意味の善」というのはミンデルの視点からすれば、そういう意味だろう。つまり病を含め人生のさまざな困難は、私たちのアイデンティティの拡大という意味での精神的成長へのチャンスであり、それが善や恩寵の意味なのだ。私たちの生きる意味は、経験を通して人格的に成長することであり、病やさまざまな困難は、それを促すための、深い次元からのメッセージなのであろう。
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