先日の RoboCupJunior Japan Open 2019 和歌山 でのレスキューメイズの話
今回「も」辛口です。(笑)
メイズには9チームが参加していました。
ただ、競技結果として、まともにメイズの競技となっていたのは、上位の5チームくらい・・・という感じでした。
ちょっと、かわいそうなのは 9位になってしまった WRM008 roboR2ST です。
ロボット内で電波を使った通信をしていたことをインタビューで指摘(ルールに抵触していたので当たり前ですが・・・)されて、競技の2日間で改修したのですが間に合いませんでした。もし、最初からレギュレーションを守って作られていたら、どれほどのパフォーマンスだったのか興味津々です・・・
ただ、本当に短い期間で、なんとか改造(改修)しようという努力は素晴らしかったです。(部品を購入しに大阪まで行ったり・・・)
懐かしのガンローラーを使った、面白いロボットだったのですが・・・
レスキューキットはギターのピック(爪)を超高速で撃ち出すらしいのですが・・・このピックは1立方cmの容量を満たしていないでしょう・・・
次は、8位の WRM006 Team Regulus
まだ、会場でロボットを作っていました。ということは、ブロック大会では動いていなかった(完成してはいなかった)のでしょうか?
1回目、2回目の競技は(ロボット作成中)ということで棄権、3回目、4回目は競技をしましたが、それぞれ10点ということで、実質的には Rescue Maze の競技になっていませんでした。
7位の WRM009 DMS-紬 は、4回とも競技はやったものの・・・総合計で25点・・・と、こちらも実質的に Rescue Maze の競技にはなっていませんでした。
ただ、得点走行の前に必ず調整(較正)をしていたのはこのチームだけで、競技のやり方(や姿勢)は大変素晴らしいと思いました。
(このチームのロボットの写真がありません・・・てへっ)
6位の WRM004 Salvatag (発音:さるばたー)
1回目の競技は0点ですが・・・2回目に55点をたたき出しました。2回目の競技は、他のチームも含めて、全体的に出来が良くなくて、優勝チームの WRM001 Tamagawa Academy Science Club ですら20点でした。そんな状況での55点は、立派です。
ただ・・・やっぱり Rescue Maze の競技には、なっていない感じです。残り2競技が20点、40点で合計115点でした。
写真のように、LEGOベースのロボットですが、なんだか「ハウルの城」を思い出させるような重厚感のある機体です。これ、20cmのスキマを進めるのでしょうか?
5位は、WRM005 Otemon Rocket Brothers で、ここら辺から、なんとなく Rescue Maze の競技をしている感じになります。
1回目の競技は、被災者を2人発見して80点、2回目の競技では(上に書いたように2回目は平均点が低かったのですが)115点をたたき出しました。2回目の競技だけでは2番目に良い点数です。しかも、3回目の競技では(100点と点数は伸びませんでしたが)脱出ボーナスを得ています。(ただ、このボーナスは・・・ピィー自主規制・・・という感じでした) 総合計335点で、やっとまともな点数になりました。
ただし、4回の競技で合計34回の競技進行停止があります。
こんなに競技進行停止(やりなおし)をしてしまっては、もはやレスキューの競技ではありませんよね。
ロボットはLEGOベースです。なんか凄い密度なのですが、(わざとなのか)「ふにゃ」としていました。
さらに、被災者発見のアピールをする visual indicator(通常はランプの点滅)を備えておらず、「音で良いですか?」と質問されたのですが・・・ここはルール通りに「視覚的なものでないとダメ」としました。でも、競技の時には、EV3のボタンのところのLEDを光らせるように改造してきたので(それほど)問題ありませんでした。(「それほど」というのは、このEV3がロボットの機体の横向きだったため、確認し辛かったからです。厳密には ルール3.5.1の N.B.: The visual indicator must be placed in a clearly visible area. に合致していない。)
ちゃんとルールを読んで理解して欲しいですね。
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