今回のお題は「得点」です。
3.5.1 A robot is awarded points for successfully negotiating each hazard (gaps in the line, speed bumps, intersections and obstacles).
3.5.2 Successfully negotiating is defined as completely following the line, negotiating all line gaps, intersections, speed bumps, obstacles, and going through a doorway without human interaction.
3.5.3 Failed attempts at negotiating elements of the arena is defined as “Lack of Progress” (see 3.6).
3.5.4 When a robot reaches a checkpoint it will earn points for each tile it has passed since the last visited checkpoint. The points depend on how many attempts the robot has done to reach the next checkpoint:
1st attempt = 3 points/tile
2nd attempt = 2 points/tile
3rd attempt = 1 points/tile
Beyond 3rd attempt = 0 points/tile
3.5.1 ロボットは、様々な障害をうまく乗り越えることで得点を得ます。(黒線の切れ目、減速バンプ、交差点、障害物)
3.5.2 ロボットは人間の助けを借りずに、黒線をたどり、切れ目、交差点、減速バンプ、障害物を越えたり、出入口を通ることが必要となります。
3.5.3 アリーナの様々な障害要素をうまく越えられない場合は競技進行停止になります。(3.6章を参照)
3.5.4 ロボットがチェックポイントに到達すると、それは最後に出発したチェックポイントからの通過したタイルの数に従って得点になります。得点は、ロボットが次のチェックポイントに着くまでの試行回数により以下の様に規定されます:
1回の試行=3点/タイル
2回の試行=2点/タイル
3回の試行=1点/タイル
3回を越える試行=0点/タイル
(図の説明)
ロボットがスタートタイルに置かれたら、無条件に3点の得点になる。
ロボットが次のチェックポイントに到達したら、チェックポイントのタイルを含んで2つのタイルを進んで来たので、チームは2×X点の得点なる。Xは試行回数による。
ギャップを越えたので20点の得点になる。
ロボットがこのチェックポイントに到達したら、 3×X点の得点になる。
こんな感じでしょうかねぇ
いよいよ「得点」です。(長いので前半だけです)
3.5.1~3.5.3は変更ありません。
はい、今回の変更の目玉のチェックポイントの得点です。2015年ルールではドロップタイルに到達すると、試行回数により決まった得点が入りました。ドロップタイルをコースの前の方に固めて配置するか、後の方に固めて配置するか、均等に配置するか・・・各チームごとに作戦ができて面白いルールでした。で・・・ライントレースがあんまり得意でないチームはスタート地点から3つのタイルに連続してドロップタイルに指定すると、それだけで60点の得点になってしまうという、究極の作戦が使えました。(それも作戦だから、問題ない)
で・・・今回の変更でどのようになったかと言うと・・・
チェックポイントを出発したロボットが次のチェックポイントに到達したら、通過したタイル分の得点が得られます。その間に競技進行停止が無ければ(つまり最初の試行で到達すれば)「タイル数×3点」、2回目の試行で到達すれば「タイル数×2点」、3回目なら「タイル数×1点」です。残念ながら4回目以上の試行で到達してもチェックポントの得点は得られません。この説明で分かりますでしょうか!?
さらに・・・スタートタイルは無条件でチェックポイントなので、得点走行を開始すると、最初のチェックポイントに到達したということで「1タイル×3点=3点」が無条件で得られます。これはお得ですねぇ。でも、なんか、ルールのここだけ美しくありません。(でも、まあいいか)
今回の変更点で、まじめに優勝を狙うチームは、スタートタイルから一番遠くでチェックポイントになりえるタイルをチェックポイントにすることになりますね。(そうすると、一番得点が高くなります)
何を言っているかというと、例えば直線のタイルが8個並んだコースがあるとします。チェックポイントは1個だけ指定できるとします。
あるチームは、チェックポイントをスタートタイルの次のタイルに指定しました。ロボットは、何の問題もなく。8個のタイルを進み切ったとすると、スタートタイルで3点、次のタイルで3点の合計6点を得ます。
別のあるチームは、8個並んだタイルの最後のタイルをチェックポイントに指定しました。ロボットはやっぱり何の問題もなく8個のタイルを進み切ると・・・スタートタイルで3点、最後のタイルで21点の合計24点を得ます。
このように、チェックポイントを指定する位置で満点の得点が変わります。
これも、ある意味作戦なので、なかなか面白いルールかと・・・
ところで、図の中に書かれている説明は間違っていると思います。
得点が2×x(エックス) と書かれていますが、 2×(4-x)点 ですよね。