小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

読書の森 「被災した人形作家との座談会と歌のライブ」にゆく

2012年03月05日 | 社会戯評
石巻で自らも死の淵を体験し、両親と祖母を亡くした人形作家のイフケンさん(アイヌの子守歌の意味)こと、小松剛也氏の震災体験座談会と御牧ヶ原の台地からインスピレーションを得て生まれたオリジナル曲を中心に、その場の空気を大切にしながら音を創り出すオギタカ(荻原崇弘:ピアノ・ギター、星山剛:ハーモニカ)とのコラボで、プロジェクターに、その人形の作品を写しだしながら、その印象を音にするという即興コラボ・ライブに参加した。音楽に関する耳は、全くの素人であるから、ピアノの調律が、どのように、狂っていたかは、とんと分からず終いだったが、第二部でのコラボの演奏は、御牧ヶ原の台地を彷彿とさせるに足るとても、耳心地のよいメロディーラインで、ピアノや、ギターとのハーモニカの釣り合いも、とても良かった。狭い空間でのライブは、生の音と演奏者の息づかいや、身体の動かし方などが、直接、間近で、その表現力を、耳で、肌で、感じ取られてよい。幼子は、母の胸の中で、或いは、祖母の膝の上で、音楽に包まれて、幸せそうな夢見心地の様子で、寝入ってしまっていた。人形を通しての表現も、音楽を通しての表現も、媒体が、異なるものの、「芸術家としての表現」という点では、その原点で、共通するものが感じられる。イフケンさんは、被災されて以降、作品を作る動機付けが、それ以前よりも、すっと、早いスピードで、漲ってきていると言っていた。小諸へ避難してきている被災者への支援を目指す小さな集会ではあるが、改めて、「忘れてはいない」というそういう思いこそが、大切であるという趣旨の発言がなされた。人と人との繋がりも、こうした小さな集会の中から、紡ぎ出されてくるのかも知れない。4月22日には、小諸の満開の桜に合わせて、震災復興応援イベント「さくらさくライブ」が、小諸懐古園・馬場で、開催される予定であると、、、、、。天気に恵まれることを望みたい、、、、、。

読書の森HP:
http://www.ne.jp/asahi/dokusyonomori/shinsyu/
オギタカHP:
http://bridge-sd.main.jp/profile.htm
さくらさくライブHP:
http://www.asama-de.com/sakurasaku-live/home/index.php?catid=2&blogid=2