EPAの協議の末に、将来の介護人数の不足を補うために、実施され、高い志しを持って、来日して、3年間という不慣れな、長い実地研修期間の末に、試験を受けて、晴れて、合格した人達には、本当に、お目出度う、ご苦労様!と言ってあげたいものである。何とも、日本政府のやり方は、これらの人を2階に上げておいて、梯子を外すかのようなもので、日本人の合格率(90%に近い率)に比較して、明らかに、招聘しておいて、余りに、低すぎる。その主たる要因は、難解な専門用語と日本語(漢字)の理解だそうである。施設によっては、日本語の家庭教師をつけて、日本語と看護学を教育して受験させてあげたところもあるらしいが、それが、出来るところは、良いが、そうでないところで、研修していた人達は、どうなるのであろうか?これでは、年々、来日する希望者が、減少するのは、当然である。一昔前の自動車試験と同じで、日本は、振り落とし式、米国では、合格させる為の試験と、揶揄されても、仕方ない。将来の人生を賭して、夫や子供と別れて、単身で、資格を取りに来ること自体、今の日本人には、そのハングリー精神を、学びとりたいところである。もっと、試験に合格して貰うような要件を、多角的に、少なくとも、事前に、無償語学研修だけでも、来日前に、現地で、行えるように、すべきではないだろうか?何とも、血の通っていない施策であると、2度目の合格発表に際して、揶揄されても、致し方あるまい。少なくとも、志を持って、来てくれる海外からの看護師候補生に対して、その思いを叶えてあげる改善策を、速やかに、施すべきであろう。そんな折りに、新薬開発のために、結局、日本での活動を諦め、よりよい環境の米国へ、ゆくことを決意したドクターのニュースを聞いたが、これも又、本件と「表裏一体」のような気がする。このままでは、志のあるものが、日本を捨て、或いは、日本に絶望して、他の国へ、ゆくようになるのではないだろうか?何とも、ファッション・モデルや芸能界ばかり、外人に、優しい国では、困ったものである。こんなことを感じるのは、私だけであろうか?