ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

死ぬる日は

2016-10-16 04:32:14 | その他






死ぬる日は このごときかと 昼寝しき     夢詩香






*ある日のこと、電話があって、知り合いのある人が死んだという知らせがありました。

突然のことで、びっくりしました。事故死だそう。とるものもとりあえず、お通夜に行って、死に顔に会ってきました。まるで眠っているようだった。死んでいるなんて思えなかった。

多分、まだ人生に未練があったからだと思う。まだ何も、自分のやりたいことがやれてなかった。つらいことばかりがあって、失敗ばかりしている人でした。それが突然、不慮の事故で人生を終わってしまう。本人はとてもつらかったのだと思う。

それからしばらくして、日常が戻って来て、ぼんやりと昼寝なんかしている時に、死ぬのってどんな感じなのかって考えてみる。そんなことって、たぶん誰にもあると思う。

息が止まって、心臓が止まるのって、苦しいんだろうか。今、眠っている間に死んでしまったらどうしよう。

死ねるわけがない。子供も夫もおいて、自分が死んでしまったら、どんなことになるだろう。だれが、家族のために主婦業をやってくれるだろう。ご飯を作るのも、洗濯物をたたむのも、誰かがやってくれなければ、みんなが困る。

まだやりたいことだって、たくさんある。

つらいことはたくさんあるけど、人生は大切だ。まだ死にたくない。

生きていたい。








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