ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

傲慢の

2024-05-08 03:28:23 | 短歌





傲慢の 鼻を叩かれ 人は知る 自分の丈と 他人の偉さ




*今週も大火の作からとりましょう。大火はいつも人間の痛いところを、ぐさりと突きますね。

傲慢といえば思い出すのは、かのじょの少女期に、一緒に暮らしていた叔母さんのことです。人格の未熟な人で、世間で自分は一番偉い、一番賢いと思っているような人でした。

かのじょはその叔母さんから、毎日のように言葉の虐待を受けていました。おまえはまともなことができない、くだらない馬鹿なのだと、ののしり続けられていたのです。

かのじょはその叔母さんに、いいように利用されたあげく、邪魔になると捨てられました。傲慢な人にありがちなことだが、他人はみんな自分より馬鹿だと思っていたので、簡単に人を切り捨てるようなことができるのです。

しかし後に、その叔母さんは見事に復讐を受けました。

自分の人生がまずいことになってきて、かのじょの助けが必要になったとき、かのじょに逃げられたのです。かのじょはもう、そのおばさんに懲りていたので、近寄っていけばまた利用されるだけだからと、さっと逃げたのです。

あまりに未熟な人で、いまだに傲慢の旗を取り下げることができなかったので、素直に助けてくれと、かのじょに頼むことができなかったのですよ。馬鹿ですね。

傲慢の鼻を叩かれて、その叔母さんも少しは自分がわかったでしょうか。人のありがたみがわかったでしょうか。

そうだといいのですが、たぶんそうはならなかったでしょうね。あの人のことだから、みんなかのじょのせいにして、自分の幼稚なプライドを守ったでしょう。


絶対に 俺が偉いと 考える 馬鹿は獣と 同じと思え


世界で自分が一番偉いと思っているような人は、動物の段階から魂がさほど成長していないのですよ。

そんな人からは、逃げるに限ります。




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