チェインブレーカー及び関連領域の郵便史

ユーゴスラヴィア建国当時~1922年頃までの旧オーストリア・ハンガリー帝国地域のチェインブレーカーを中心とした郵便史

II. 小包料金 第2期 1919年7月1日~1919年10月31日まで

2007年10月25日 20時00分30秒 | 郵便料金
II. 小包料金 第2期 1919年7月1日~1919年10月31日まで

第2期からはSHS王国(ユーゴスラヴィア)全土で統一された郵便料金として実施されました。

以下の料金を小包発送者から徴収しました:
(1)重量料金
5 kg以下-------------------150 vinar
5 kgを越えると1 kg毎に60 vinar
(2)かさばる小包:重量料金に対して50%増し
(3)通知料金:10 vinar
(4)配達料金:100 vinar
(5)速達料金:250 vinar
(6)代金引換料金:20 vinar
(7)価格表記(保険)料金
100 Kronen以下--------------------------------------25 vinar
100 Kronen~500 Kronen以下--------------------50 vinar
500 Kronen~1000 Kronen以下-------------------100 vinar
1000 Kronenを越えると1000 Kronen毎に----1000 Kronen以下の料金100 vinarに、1000 Kronen毎に20 vinarを加算

通知料金または配達料金は、価格表記(保険)が1000 Kronenを越えると、1000 Kronen毎に10 vinarを加算

以下の料金は小包の受取人から徴収し不足切手で領収したと考えられます。
(8) 小包私書箱への小包の保管に対する小包1個当たりの料金
第2期のスロヴェニアの首都リュブリャナで小包私書箱での小包1個当たり保管料金10 vianrを徴収した例が文献(1)にあります。また、私の手元にはサラエヴォで10 hellerを徴収した使用例があります。このため、この料金は第1期と同額であったと考えられます。
①スロヴェニアのリュブリャナ、マリボール、ツェリエ 10 vinar、その他では5 vinarと推定
②ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエヴォ、モスタル 10 heller、その他では5 hellerと推定
③クロアチアは不明

備考:
文献(2)にはオーストリア帝国の通貨であるKronen単位で価格表記(保険)の料金区分が記載されていますので、その方式に従ってここに記載しています。各地域の通貨への換算は「ユーゴスラヴィア建国当時の通貨単位」を参照してください(関連する全ての通貨が1:1の交換比率ですから換算は簡単です)。

参考文献
(1)Arge der Balkan Länder, No. 161, p.28-31, (2003)
Dr. Helmut Kobelbauer
Nebenstempel der Paketabgabe beim Postamt Ljubljana
リュブリャナ1郵便局による小包引渡しの証示印

(2)Nachrichtenblatt der Arbeitsgemeinschaft Jugoslawien und Nachfolgestaaten 47/93, p.732-735 (1993)
Pror. Dr.-Ing. Klaus Wieland
Ausgewählte Postgebühren in Slowenien 1918 bis 1921
スロヴェニアにおける1918年~1921年までの郵便料金選集


ユーゴスラヴィア建国当時の通貨単位

1.オーストリア・ハンガリー帝国
①オーストリア帝国、占領下のボスニア・ヘルツェゴビナ: heller, Krone
②ハンガリー王国: fillér, Korona

2.SHS王国建国後
③スロヴェニア: vinar, Krona
④クロアチア: filir, Kruna
⑤ボスニア・ヘルツェゴビナ: heller, Kruna

小包第1期の郵便料金は旧オーストリア・ハンガリー帝国の料金であるため、この両国の通貨を使って記載します。
SHS王国建国後の各地域で発行された切手の額面は、各地域の通貨単位で記載します。
小額の通貨単位は小文字で記載し、大きい単位は大文字で書き始めます。
尚、1920年5月16日からセルビアとの通貨統合がおこなわれるまでは、上記の①~⑤の通貨の価値は同等でしたので以下の交換レートが成り立ちます:
100 heller = 100 fillér = 100 vinar = 100 filir = 1 Krone = 1 Korona = 1 Krona = 1 Kruna

参考文献
(1)MICHEL ÖSTERREICH-SPEZIAL 1990
(2)MICHEL Europa-Katalog Ost 1988/89
(3)MICHEL 1952年版のユーゴスラヴィア (国立国会図書館研究員・田中邦夫氏にご提供いただいたものです)
(4)Stanley Gibbons Stamp Catalogue Part 3 Balkans, 3rd edition, 1987

190311裏 第1期 ドイツ語・スロヴェニア語表記の通知及び配達状

2007年10月24日 19時57分41秒 | 通知状
190311裏 第1期 ドイツ語・スロヴェニア語表記の通知及び配達状

不足切手:スロヴェニア普通切手5vinar(Mi.100石版)に黒色ハンドスタンプでPorto(不足を意味する)を加刷して不足切手として使用しています。
消印:GORENJE GORJE 11 3 19 (1919年3月11日) 、郵便局名はスロヴェニア語表記です。ドイツ語表記の郵便局名OBER-GÖRIACH bei VELDESは削除されてユーゴ化されています。
備考:この使用例では、不足切手は通常通りに裏側に貼って消印されています。

190311表 第1期 ドイツ語・スロヴェニア語表記の通知及び配達状

2007年10月24日 19時57分21秒 | 通知状
190311表 第1期 ドイツ語・スロヴェニア語表記の通知及び配達状

オーストリア帝国時代のドイツ語・スロヴェニア語二カ国語表記の「通知及び配達状」です。
この書式では、先にご紹介したドイツ語表記のものにはあった到着印を押す欄が表側にありません。
その点以外はドイツ語表記のものと同一内容で、ドイツ語とスロヴェニア語の二カ国で書かれています。
これは、Bled1郵便局からの価格表記(保険)2076K60h、重さ58gの価格表記(保険)書状に関する通知料金5vinarを徴収するものです。
受取人サインは1919年3月17日です。

190524第1期 通知及び配達状 ドイツ語表記書式

2007年10月23日 20時01分38秒 | 通知状
190524第1期 通知及び配達状 ドイツ語表記書式

通知料金を別用紙で処理した例をご紹介いたします。ただし、これは小包ではなく価格表記(保険)書状の例です。

オーストリア帝国のドイツ語表記の「通知及び配達状」の独和対訳

Nr.93 No.93
Eingelangt am (ORMOŽの郵便印) ORMOŽに到着した
Aviso- und Abgabeschein 通知及び配達状
Den Empfang der Sendung aus Vinica bestehend in d.p. Wert 4701K--h, Gewicht --Kg 30gr an Jakob Robinšak Ormož bestätigt
Zur entrichten an:
OrmožのJakob Robinšak宛ての価格表記(保険)4701Kronen, 重量30gを本質とするVinicaからの発送物の受取に対して以下の料金を支払うことを確認する:
Porto 不足料金
Auslagen 立て替え金
Nachnahme 代金引換金
Provision (仲介)手数料
Aviso oder Bestellgebür 通知または配達料金 05 h
Zusammen 合計

Der Empfänger hat das Datum einzusehen und die Namensfertigung beizufügen.
受取人は日付を調べてサインすること。
Am 24/V 1919 1919年5月24日
Unterschriftサイン Jak. Robinšak

不足料金、立て替え金、代金引換金、(仲介)手数料、通知または配達料金を一枚の書式で徴収できますから、この書式で数多くの料金を受取人から徴収することができたことがわかります。小包の配達料金などもこの書式で徴収されたと考えられます。

料金:価格表記(保険)4701Kronen, 重量30gの保険付書状の通知料金5vinarが徴収されています。

不足切手:スロヴェニア普通切手5vinar(Mi.100石版)に赤インクでPorto(不足を意味する)を手書きで加刷して不足切手として使用しています。
消印:ORMOŽ 24 V. 19 C (1919年5月24日) 郵便局名はスロヴェニア語表記です。
備考:この書式は裏は白紙です。通常では不足切手は裏側に貼って消印することになっていますが、この使用例では表側に貼られて消印されています。



1903Bドイツからの小包到着便、スロヴェニア5vinarと10vinarにPOTRO加刷

2007年10月22日 20時19分38秒 | 小包第1期
1903Bドイツからの小包到着便、スロヴェニア5vinarと10vinarにPOTRO加刷

小包送票:ドイツで使用された小包送票のカットスクエアー
備考:この時代にドイツでこの使用例と同一の書式の小包送票が使用されていたことは、実物の写真により確認済みです。

発信局:不明(ドイツ国内)
中継局:オーストリア;SALZBURG 2、VILLACH 2
到着局:MARBURG an der DRAU 1 ? III 19 –1 (1919年3月)
切手:スロヴェニア普通切手5vinar(Mi.100石版)と10vinar(Mi.101石版)にハンドスタンプでPORTO(不足を意味する)を黒色で加刷して不足切手として使用。

料金:不足料15 vinarを小包の受取人から徴収しています。現在入手している料金表では、ドイツからの小包到着便の通知料金、配達料金などの料金が分からないため、どのような料金なのか不明です。
スロヴェニア国内便とオーストリアからの小包の場合には、通知料金5 vinar、小包私書箱の保管料金10 vinar、配達料金20 vinarまたは30 vinarなどになりますが、15 vinarに該当する料金は料金表に記載されていません。
ここに貼られている15 vinar分の切手は、あの当時に小包送票に貼られた切手の一部だけが切り取られて残っている可能性もあります。しかし、既に示しましたように、これと同様の15vinar分の切手を貼ったカットスクエアーがもう一枚私の手元にあります。このため、15vinarの不足料金を徴収した可能性も高いと推定しています。
この時期はオーストリア帝国の料金と制度が適用された時代です。オーストリアの郵便史の専門家の方でご存知の方があればお教え下さい。

備考:小包送達の鉄道路線
1919年当時は現在と異なり国際的な長距離トラック輸送は無く、国際小包は鉄道か船で輸送されていました。ドイツ・オーストリア・スロヴェニアは陸続きですから、鉄道で小包が輸送されたと考えられます。
鉄道路線図を見ると、ドイツのMünchen、オーストリアのSalzburg、Villach、スロヴェニアの首都Ljubljana、北部の都市Marburg (Maribor)が鉄道で結ばれています。
オーストリアのSalzburgは、ドイツから入ってくる小包の玄関口であるため、ここでまずチェックが行われたと思われます。
そして、Villachはオーストリアからスロヴェニア(ユーゴスラヴィア)に出国する出口であるため、ここでもチェックが行われたと考えられます。
オーストリアの二都市でのチェックの証拠が、小包送票に押されている消印であると考えられます。
恐らくこの小包は、オーストリアのVillachから鉄道でスロヴェニアの首都Ljubljanaに送られ、そこからさらに鉄道でMarburg (Maribor)に送られたものと考えられます。
この鉄道ルートは現在も存続しており、Google Mapによりたどることができますので一度お試し下さい。Villach Austriaで検索し、灰色の二重線に枕木を渡した図で表示される鉄道路線が表示されるまで拡大して(上から7番目の目盛りより大きい拡大倍率)、ドイツ側とスロヴェニア側へ移動させて行けば比較的簡単にたどることができます。鉄道沿線の衛星写真を見て、あの地域の自然地形や都市の配置、農村の状態を見るのも面白いと思います。

不真面目なトラックバックを中止していただくお願い

2007年10月21日 19時43分09秒 | その他
このブログを開設して以来、アダルト関連のトラックバックが10回近く行われており、非常に迷惑しております。
既に一度このようなことをやめていただくように警告したにもかかわらず、それを無視して続けている人がいます。

このブログは、真面目に郵便史を研究する人を対象にしております。
私も忙しい仕事の合間を見てブログを作成していますので、このような悪質なものは非常に迷惑で削除処理に手間を取られて困りますから、アダルト関連や詐欺を目的としたトラックバックは中止してください。

今後、このようなトラックバックが行われれば、このブログでそのアドレスを公開します。
それでも執拗に続ければ、ストーカーとして法的責任の追及を行います。
ストーカーは民事責任ではなく刑事責任になりますから、ご注意ください。

1903Aドイツからの小包到着便、スロヴェニア5vinarと10vinarにPOTRO加刷

2007年10月21日 18時24分16秒 | 小包第1期
1903Aドイツからの小包到着便、スロヴェニア5vinarと10vinarにPOTROハンドスタンプ加刷

小包送票:ドイツで使用された小包送票のカットスクエアー
備考:この時代にドイツでこの使用例と同一の書式の小包送票が使用されていたことは、実物の写真により確認済みです。

発信局:不明(ドイツ国内)
中継局:ドイツ;Leipzig 18(ラベルを貼り付け)、スロヴェニア;MARBURG an der DRAU 2(日付不明)
到着局:MARBURG an der DRAU 1 19 III 19 (消印は薄いが1919年3月19日と推定)
切手:スロヴェニア普通切手5vinar(Mi.100石版)と10vinar(Mi.101石版)にハンドスタンプでPORTO(不足を意味する)を黒色で加刷して不足切手として使用しています。

料金:不足料15 vinarを小包の受取人から徴収しています。
現在入手している料金表では、ドイツからの小包到着便の通知料金、配達料金などの料金が分からないため、どのような料金なのか不明です。
スロヴェニア国内便とオーストリアからの小包の場合には、通知料金5 vinar、小包私書箱の保管料金10 vinar、配達料金20 vinarまたは30 vinarなどになりますが、15 vinarに該当する料金は料金表に記載されていません。
ここに貼られている15 vinar分の切手は、あの当時に小包送票に貼られた切手の一部だけが切り取られて残っている可能性もあります。しかし、後に示すように、これと同様の15vinar分の切手を貼ったカットスクエアーがもう一枚私の手元にあります。このため、15vinarの不足料金を徴収した可能性も高いと推定しています。
この時期はオーストリア帝国の料金と制度が適用された時代です。オーストリアの郵便史の専門家の方でご存知の方があればお教え下さい。

190620頃 表 小包第1期 ダルマチアからボスニア宛て、オーストリア+スロヴェニア不足切手混貼り

2007年10月20日 15時27分53秒 | 小包第1期
190620頃 表 小包第1期 ダルマチアからボスニア宛て、オーストリア+スロヴェニア不足切手混貼り

到着印:SARAJEVO1 23. VI. 19 (1919年6月23日) ドイツ語のK. UND K. MILIT. POSTを削除したユーゴ化した消印。
引渡し印:到着印と同一。
受取人サイン日付:1919年6月23日
通知料金または配達料金:この小包送票には不足切手の貼り付けも、現金支払いの記載も無いため、別の書式で処理したと考えられます。

190620頃 表 小包第1期 ダルマチアからボスニア宛て、オーストリア+スロヴェニア不足切手混貼り

2007年10月20日 15時27分37秒 | 小包第1期
190620頃 表 小包第1期 ダルマチアからボスニア・ヘルツェゴビナ宛て、オーストリア+スロヴェニア不足切手混貼り

第1期、旧オーストリア帝国領ダルマチアからボスニア・ヘルツェゴビナ宛て
小包送票:オーストリア帝国12 heller(小包送票代金の収入印紙、小包料金に含まない)、ドイツ語・セルボクロアート語・イタリア語の三ヶ国語表記、白紙
小包ラベル:Dubrovnik-Ragusa 312 (郵便局名はセルボクロアート語とイタリア語の二ヶ国語表記)
切手:オーストリア50 heller(Mi.195)2枚、スロヴェニア不足切手10 vinar(Mi.38Iリュブリャナ印刷)、合計110 heller
備考:スロヴェニア不足切手10 vinarを、普通切手を意味するFRANCO加刷を行わずに無加刷のまま普通切手として使用しています。
料金手書き:無し
料金計算:
重量料金2.3 kg---100 heller
価格表記(保険)料金50 K---10 heller
合計110 heller (貼り付け切手と一致)
通知料金、配達料金:ボスニア・ヘルツェゴビナ宛ての小包では発送者から徴収しません。
消印:DUBROVNIK RAGUSA ? VI 19 h (1919年6月?日)、セルボクロアート語とイタリア語の二ヶ国語表記。

190522裏 小包第1期 クロアチアからボスニア・ヘルツェゴビナ宛て

2007年10月19日 20時27分03秒 | 小包第1期
190522裏 小包第1期 クロアチアからボスニア・ヘルツェゴビナ宛て

到着印:DERVENTA 30 V. 19 C(1919年5月30日) ドイツ語のK. UND K. MILIT. POSTを削除したユーゴ化した消印。
引渡し印:到着印と同一。
受取人サイン日付:1919年5月30日
通知料金または配達料金:この小包送票には不足切手の貼り付けも、現金支払いの記載も無いため、別の書式で処理したと考えられます。

190522表 小包第1期 クロアチアからボスニア・ヘルツェゴビナ宛て

2007年10月19日 20時26分18秒 | 小包第1期
190522表 小包第1期 クロアチアからボスニア・ヘルツェゴビナ宛て

第1期、旧ハンガリー王国領クロアチアからボスニア・ヘルツェゴビナ宛て
小包送票:ハンガリー王国10 fillér(小包送票代金の収入印紙、小包料金に含まない)、ハンガリー語・セルボクロアート語表記、薄青紙、小型
小包ラベル:Zagreb 1 2540
切手:クロアチア正刷10 filir(Mi.91)裏1枚、同20 filir(Mi.92)表4枚裏1枚、合計110 filir(fillér)
料金手書き:無し
料金計算:
重量料金4.8 kg---100 fillér
代金引換123K05f-----10 fillér
合計110 fillér (貼り付け切手と一致)
通知料金、配達料金:ボスニア・ヘルツェゴビナ宛ての小包では発送者から徴収しません。
消印:
小包送票10fillér収入印紙:ZAGREB 919 MAJ 22 ? W1W (ハンガリー型消印) (1919年5月22日)
切手:ZAGREB 919 MAJ 22 N12 M1M (ハンガリー型消印) (1919年5月22日)
備考:1919年5月にはスロヴェニアではほとんどの消印がドイツ語名の使用を停止しスロヴェニア語表記になっておりユーゴ化していましたが、クロアチアの首都のザグレブではハンガリー形式のままで使用しています。


190508裏 小包第1期 スロヴェニア国内便 配達料金30vinar

2007年10月18日 20時03分59秒 | 小包第1期
190508裏 小包第1期 スロヴェニア国内便 配達料金30vinar

備考:この小包はスロヴェニアの首都LJUBLJANA(ドイツ語名LAIBACH)宛てです。
到着印:P.B. 9. 5. 9 (1919年5月9日)
ドイツ語名LAIBACHを削除して日付けだけにした消印を到着印として使用しています。最初のLと最後の1は削除が不十分なため判読可能です。
受取人サイン日付:1919年5月9日
配達料金30vinarに相当する不足切手は貼られていません。また現金支払いの記載も無いので、別用紙で処理したと考えられます。

190508表 小包第1期 スロヴェニア国内便 配達料金30 vinar

2007年10月18日 20時03分11秒 | 小包第1期
190508表 小包第1期 スロヴェニア国内便 配達料金30 vinar

第1期、旧オーストリア帝国領スロヴェニア国内便
小包送票:オーストリア帝国12 heller(小包送票代金の収入印紙、小包料金に含まない)、ドイツ語・スロヴェニア語、薄青色紙
小包ラベル:Möttling 11 (郵便局名はドイツ語表記)
料金手書き:右下:配達料金30 vinar

切手:スロヴェニア25 vinar(Mi.104石版)、合計100 vinar

料金計算:
重量料金1.7 kg---100 vinar(1 Krone)
合計100 vinar (貼り付け切手と一致)

消印:METLIKA -8. V. 19 b (1919年5月8日) スロヴェニア語表記。
ドイツ語表記MÖTTLINGが削除されてユーゴ化されています。

190414裏 小包第1期 速達、オーストリア+スロヴェニア混貼り

2007年10月17日 20時10分45秒 | 小包第1期
190414裏 小包第1期 速達、オーストリア+スロヴェニア混貼り

到着印:NEUHAUS b. CILLI 15. IV. 19 a(1919年4月15日) ドイツ語表記。この局ではやがてスロヴェニア語表記のDOBRNAだけが使用されるようになります。
受取人サイン日付:1919年4月15日
備考:
右上に鉛筆で5vと記載して、それを鉛筆で抹消したと思える記載があります。
これは恐らく、郵便局への小包到着を受取人に知らせる通知料金5vinarを受取人から徴収しようとして記載した後に、速達扱いであるため受取人への配達料金が既に発送者により支払われていることに気づいて、5vinarの記載を抹消したものと考えられます。

190414表 小包第1期 速達、オーストリア+スロヴェニア混貼り

2007年10月17日 20時09分49秒 | 小包第1期
190414表 小包第1期 速達、オーストリア+スロヴェニア混貼り

第1期、旧オーストリア帝国領スロヴェニア国内便
小包送票:オーストリア帝国12 heller(小包送票代金の収入印紙、小包料金に含まない)、ドイツ語・スロヴェニア語、白紙(平滑紙)
小包ラベル:Prassberg 2 (郵便局名はドイツ語表記)
その他のラベル:Express速達
切手:オーストリア60 hellr(Mi.196)3枚、90 heller(Mi.198)、スロヴェニア10 vinar(Mi.101石版)、40 vinar(Mi.106石版)、合計320 vinar
料金手書き:無し
料金計算:
重量料金7.6 kg---220 vinar
速達料金---100 vinar (受取人への配達料金を含む)
合計320 vinar (貼り付け切手と一致)
消印:MOZIRJE 14. IV. 19 a (1919年4月14日)スロヴェニア語表記。ドイツ語表記のPRASSBERG は削除されています。